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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
真E章 P型センエース4号の神話。

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93話 ヤマトのポリシー。


 93話 ヤマトのポリシー。


「ゲン、お前も一緒に逃げろ。ゴキが相手だと、今のお前では役に立たない」


 その言葉を受けて、ゲンは、


(事実、今の俺では、普通に、邪魔にしかならない……このミッションで重要なのは、ロコを逃がすこと……それだけ)


 グっと奥歯をかみしめて、

 ヤマトを睨み、


「……その人は俺の父親だ。殺したら、俺に一生恨まれるから、そのつもりで。ハッキリ言って、俺に一生恨まれるっていうのは、そうとうキツイぞ。その十字架だけは、絶対に背負わない方がいい」


「しつこいねぇ、少年。間違っても殺さないよぉ、この程度のザコなんて。私の手は、そこまで安くないんだよぉ。私のポリシー(プライド)をナメてもらっては……ぉっと、違う、違う。だから、私はただの迷い人なので、その手の心配は無用ないんだよぉ、少年」


「……将来、暗殺者を雇いたくなったとしても、あんただけは雇いたくないな……機密もクソもねぇ」


 ゲンはそう言い捨てると、ロコと共に、

 その場から逃げ出した。


 残されたソウルさん、ヒジカ、オキの三人は、

 ヤマトを囲むように距離をとる。


 ソウルさんが、


「3対1程度は余裕……そんな顔だな」


「いえいえ、私はただ道を尋ねたいだけで……って、このスタンス、もうやめてもいいですかぁ? 好きじゃないんですよねぇ、隠密的な行動ってぇ」


「最初から今にいたるまで、お前が隠密的だった瞬間は一秒たりともないがな。殺意ふりまきながら近づいてきて、車を大破させて、べらべらと、ミッション内容について、聞く気がなかったところまで含めて、勝手に全部暴露して」


 それがアリア・ギアスなのであれば、まだ理解もできるのだが、

 ヤマトの場合、そうではない。

 単純に、イカれているだけ。

 脳ミソが派手にぶっとんでいるだけのキ〇ガイ。


 それが、スーパーカリスマアウトサイダーズ『ゴキ』のナンバースリー『ヤマト』。


 ヤマトは、ニコっと感情の見えない笑顔を浮かべ、


「さてさて……それじゃあ、はじめましょうか。さっきも言っちゃったワケですけど、あらためて、もう一度言っておきましょうか。――安心していいですよ。あなたたち程度を殺す気はないので。そんなしょぼい血でこの手を汚したくない。私には私なりのポリシーがある。ソレは、絶対に穢すわけにはいかない意地であり誇り。私にとってとても大事なモノ」


「しょぼい血か……素直にムカつくな」


「よく言われますぅ。どうにも、私は他人をイラつかせてしまう体質らしいのでぇ。『なぜ他人をイラつかせてしまうのかわからなぁい』という嘘を平気でついちゃう『お茶目な一面』まであったりなかったりしちゃうので、余計に他人をイラつかせてしまうのですよぉ」


 ヘラヘラと、歪んだことばかりを口にするヤマトに対し、

 ソウルさんはもちろん、ヒジカやオキも、苦虫をかみつぶした顔をしている。


「全面的に気色の悪いガキだ……吐き気がとまらねぇぜ」

「同感ですね。しかし、強い。おそろしいほどに。この年で、私たちを遥かに超えているとは……」



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― 新着の感想 ―
[一言] 第一アルファ時代と違い、こっちではゲンは父親のことを愛していますね。
[一言] ヤマトの異常性、狂気。そして、ヤマトの性格。 『虹気を持つ人間は人間性に難がある』という説明。 ヤマトも、虹気を使える可能性がありますね。 しかも、ゴキのナンバー3クラスなら、クオリティも …
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