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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
真E章 P型センエース4号の神話。

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75話 喜ぶがいい、貴様のような下級戦士が超エリートに遊んでもらえるんだからな。


 75話 喜ぶがいい、貴様のような下級戦士が超エリートに遊んでもらえるんだからな。


「貴様の代わりはそうそういない……貴様は非常に優秀な人材だ……しかし……」


 そこで、アギトは、アイテムボックスから剣を抜いて、

 その切っ先をダギーのノドに向けて、


「だからといって、何をしても許されるわけではない!!」


 正論をつきつけられて、

 だから、ダギーは、

 まっすぐにアギトの目を見て、



「では、どうすればよかったのでしょうか」



 いっさいブレのない声で、

 まっすぐに、言葉を届けた。


「あぁ?!」


 怒りのままに声を出すアギトに、

 ダギーは、冷静に、


「あのまま続けていたとしたら、今も拷問は続いていたでしょう。不毛な時間が延々に続くのです。アレは決して折れない。一時間、十時間、一日、十日、一か月、半年、一年……それだけの時間をかけたとしても、アレは降参を口にしないでしょう。私は、その無意味な時間を積めばよかったのでしょうか? 決してゴールのない拷問を、アホウのように、時間を忘れて、永遠に続ければよかったのでしょうか?」


 事実を述べていく。

 ダギーの中にも正論はある。

 正論を持っているのはアギトだけじゃない。


 アギトは、


「……」


 ダギーの言葉を、いったん飲み込んでから、


「……最初から疑問だったのだが……」


 少しだけ冷静になった声で、


「ほんの数分しか戦っていないのに……なぜ『あのガキが一年をかけても折れない』ということがわかる? 先のぶつかり合いで、あのガキは確かに、悪くない根性を見せていた。それは認める。しかし――」


 アギトの言葉を最後まで聞かずに、

 ダギーは、まるで『挑発』するように、


「キチンと武を交わし合えば理解できます。あのガキの魂魄に『無理解』を示すのは極まった無能だけ。私は、無能ではありません。きわめて優秀で忠実な、あなた様の剣」


 ハッキリと、そう言い切った。


 ――『その強い発言』を受けて、

 アギトは、グっと奥歯をかみしめ、

 『血走った目』で『ダギーの眼球』を射貫くように、

 強く、強く、にらみつけてから、


「……いいだろう」


 そう言うと、

 剣をアイテムボックスにしまってから、


「では、私も、武をかわしあって確かめてみるコトとしよう……」


 ふつふつと沸き上がってくる怒りを、

 どうにか理性でコントロールしながら、


「ただし、覚えておけ。もし、私が、あのガキから降参を引き出すことに成功したら……貴様には相応の罰を与える」


「もちろんでございます」


「忘れるなよ、その言葉」


 そう言って、

 アギトは、ダギーの横を抜けて、

 ゆっくりとした歩みで、ゲンに近づいていく。


 ゲン・フォースと全宮アギト。

 『互いが手を伸ばせば触れられる距離』までくると、

 アギトは、ゲンの目をジっと見つめ、


「己が幸運に感謝しろ。……というより、ここはあえて『貴様の運命力だけは認めざるをえない』と言っておこうか。下層の一般人がこの私と武を交わせる機会などそうそういない」


 言いながら、アギトは全身をオーラで包み込んでいく。

 ハンパではない威圧感。

 ダギーが小動物に思えるほどの圧倒的な気配。


「……」


 さすがのゲンも、冷や汗を流す。

 気を抜けばゲロってしまいそうなほどの過度な精神的ストレス。


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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[気になる点] ゲンはドナに闇色天国でゴミスにやったのと同じような拷問をされたらどこまで耐えられるでしょうか。ドナに認められるレベルまでいけますかね……w 少なくとも、ゴミスよりは余裕で耐えられそうで…
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