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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
真E章 P型センエース4号の神話。

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47話 革命。


 47話 革命。


(数真は、いうなれば『努力が絶対に報われるチート』……このチートは、俺と相性抜群。俺は、才能こそゼロだが、やろうと思えば変態的に努力が出来る狂人)


 数真がある場合、才能に関する『全ての壁』が数値として可視化されている。

 おかげでゲンは『自分には魔法の才能がないという客観的事実』を正確に理解できた。


 どの分野が伸びやすく、どの分野が苦手なのかがデジタルに認識できて、

 かつ、積んだ努力を自由に分配できるというこの特質は、

 ハッキリ言って、ハンパではないアドバンテージ。


 特に、ゲンのような、

 『努力は出来るが、基本的に不器用なタイプ』にとっては、

 これ以上ないと言っても過言ではないチート。


(努力すれば報われるチート。努力できる器。その二つだけでも充分だというのに……今の俺には『でっかい目標』もある)


 誰にとっても『目標』はニトロになる。

 『やる気』を底上げしてくれる爆発的燃料。


 ――ゲンは、止まらない。


「オキさん……あなたの剣が……少しだけ見えてきましたよ」


 武を交わし合っている中で、

 ふいに、ゲンが、ボソっとそう言った。


 ゲンの言葉を受けて、オキは静かにうなずいて、


「……そのようだね。もちろん、まだまだ僕の方が強いけれど、あと5年……いや、3年もしないうちに、追い越されてしまうだろう……すごいよ、ゲンくん……君は、天才だ」


 オキは、心底から思う。

 『ゲンの資質はケタが違う』と。


「俺は天才じゃありませんよ。ただ、望外に環境と運が整っているだけです」


「その『正しい謙虚さ』も、君が有する『優れた資質』の一つだね」


「へりくだっているワケじゃありませんよ。ただの事実です」


 ゲンは、ひたすらまっすぐに、決して歪むことなく、

 貪欲に、全力で、一日一日を積んでいく。




 ★




 ――凄まじく整った環境の中、狂気的な努力を積んでいく傍らで、

 ゲンは、必要最低限の休息時間を使って、全宮家について勉強した。


 五大家という大きなテーマで全体を見るのではなく、

 全宮家の情勢のみをひたすらに追い続けた。


 当然、『深い情報』は得られなかったが、

 ゲンが所属している毒組は『全宮が有する特殊部隊』であるため、

 多少は、全宮家に関する情報――その手の資料が残っている。


 要請ファイルを見るだけでも、人間関係の流れが、少しは読み取れる。


(ロコの立ち位置は、完全に『頭がおかしい狂人』……思考形態があまりにも独特すぎて、家族からも敬遠されている変態……)


 『たどり着いた答え』は、なかなか悲惨なものだった。


 基本的にキ〇ガイが多い『全宮一族』の中でもかなりの異端。

 精神が歪み切っている、命の欠陥品。

 ――それが、全宮ロコという美少女が受けている評価。


(ここまでに集めた情報を組み立ててみると……おそらく、ロコの目標は……『革命』……それも、部分的な変革ではなく、この世界の支配構造を丸ごとぶっ壊すような、超大規模革命……)


 言動や思想を冷静かつ真剣に考察してみると、

 『その答えにしかたどり着けないヒント』が、あまりにもありすぎた。


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