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真D章 『真・第一アルファ』

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34話 完全支配。


 34話 完全支配。


「コスモゾーン・レリック……正式に装備してみると、その性能がよくわかった。なるほど、破格のアイテムだ……『虹気』を使えるようになるってだけで十分破格だが、そもそものスペックが極めて高い」


 握りしめている斧を見ながら、ボソっとそうつぶやいたバロールに、

 ミシャが、


「どうやら完全に支配できたようね」



「はっ。すでにシアエガは、完全に、私と『一つ』になっております」



 そう言いながら、バロールは、シアエガを自分の『中』へとしまいこむ。

 今後、バロールは、いつでもシアエガを召喚し扱うことができるようになった。


 バロールが理解したコスモゾーン・レリック『シアエガ』の利点は2点。

 ・『武器』としてのスペックが極めて高い。

 ・『虹気』がつかえるようになる。


 基本的にはこの2点だが、

 しかし、バロールは思う。


 このコスモゾーン・レリックというアイテムには、

 まだ、『何か』がある、と。


(……だが、その『何か』がなんなのか、いまのところわからないな……もっと、とてつもない力を引き出せそうだが、そのトリガーは不明……んー……)


 と、心の中でつぶやいていると、

 ミシャが、


「で? 『情報』は引き出せそう?」


「試みてはおりますが……シアエガは『特に有用な情報』は持ち合わせていない様子でございます。われわれが事前調査で得た情報に、多少プラスアルファがある程度でしかありません」


「――コスモゾーン・レリックとはいえ、この世界の深部に関する知識はない……と」


「そのようでございます」


「ふむ……まあ、でも、それはそれで重要な情報ね」


 言いながら、ミシャは、天を仰ぎ、


「今回のミッションで、ずいぶんと情報が集まったわ。この世界の中層以下は、そこまで脅威ではないということ。深部の情報は、もっと踏み込まなければ入手できないということ」


 ウムルは強大な敵で、

 ラスボスも強大な敵。


 だが、現時点で判明している『目がくらむほど強大な敵』はその程度。


 コスモゾーン・レリックは確かに脅威。

 『全ての力』を発揮されると、なかなか厄介――だが、

 しかし『ゼノリカの天上』ならば対処できる範囲だし、そもそも、コスモゾーン・レリックも、そこらにゴロゴロ転がっているというわけではない。


 ゼノリカが散々調査した結果、

 所在が判明したのは、今回のシアエガだけだった。


 具体的には、

 『シロアリが所有している可能性がある』

 『コスモゾーン・レリックは、【強者】が使用すると【魂魄を喰われる可能性】がある、ある種の呪われたアイテムだから、トップが所有しているのではなく、部下に持たせている可能性もある』

 という二点の情報を掴んだ。


 ガタラ程度なら、コスモゾーン・レリックも興味をしめさないので、

 『厄介な条件』を満たすだけで使用できるが、

 『シロアリの代表級』の力があると、奪われる可能性がある。

 だから、シロアリでは、『頭と武、両方、もろもろちょうどいいガタラ』がコスモゾーン・レリックを所有していた。



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