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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
真C章 いざ、【禁域の扉】の先へ。

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39話 何を言っているのかわからない。


 39話 何を言っているのかわからない。


「正直……200億年という数字は……ボクだと、想像することさえできません……師は……本当に、そのような……」



 正直、平は『何かの間違いだろう』と思っている。

 記憶違いか、認識違いか。

 あるいは、『200億』というのは『何かの隠語』で、

 『実際の数字』とは異なるのではないか。


 もし、師から、

 『200億なんて、むりに決まっているだろ。あれは、そういう意味じゃなく、~~みたいなことで、実際の年数で言えば1000万年くらいだ』

 と言ってもらえたなら、むしろ、安心というか、ホっと出来るのだが、


 ――しかし、

 師は、そんな平の想像をあざわらうように、




「正直、200億という数字は、『日和ひよりすぎた』と後悔している」




 などと『理解に時間がかかる発言』をかましてきた。


 当然、平は、


「……は?」


 と、ポカン顔になるのだが、

 センは追撃の手を休めずに、



「200億年……ソウルゲートで修行している間、ずっと思っていたよ。『ああ、1000億年にしておけばよかったぁ、へたこいたぁ』と」



「……」


 開いた口がふさがらなかった。

 平は、ただただ、フワフワとした心持で、

 なにをどう感じていいのかすら分からないでいた。


 そんな平に、神は言う。



「なんてな。冗談だ。そんなワケがないだろう。俺の小ボケを真に受けるんじゃねぇ」



 神の言葉を受けて、

 平は、ようやくホっとした。


(さ、さすがにそうか……一瞬『師ならば、あるいは』と思ってしまったが、さすがに、それはないか……というか『冗談』というのは『ドコ』からだ? もしかして、200億年という数字も、やはり、なにか別の数字をあらわす隠語か何かで――)


 と、平は、『自分の中の常識』で現実をはかろうとした――が、

 しかし、


「後半の『慣れてきたころ』からは、実際に何度か『1000億年にしておけばよかった』と思ったこともあったが、最初のころは、苦しくて毎日泣いていた。200億年をクリアできたのは、ぶっちゃけ、妙なたまたま。無我夢中で自分と向き合っていたら、いつのまにか終わっていた。それ以上でもそれ以下でもない。――そんなもんだ、俺なんて」


「……」


 神の言葉を受けて、

 平は混乱した。


 色々な情報が頭の中で錯綜していて、

 普通に大パニック。

 意味が分からない。

 理解できる範疇ではない。


(200億……本当に積まれたのか……ぃ、いや、コトはそれどころじゃない……『慣れてきた後半は、1000億にすればよかったと後悔していた』だって? なにを言っているんだ……こ、この御方は……本当に……な、なにを……言っているんだ……)


 本当に、一つも理解できなかった。

 これまでも、師の思考は突飛すぎてついていけない部分が多々あったが、今回は、これまで以上に、わずかも理解できない。


 現状『目の前にいる神』に対して理解できることは一つもなく、

 『言葉の意味はよくわからんが、とにかくすごい狂気だ』としか思えなかった。


 平が混乱している間も、

 センはとうとうと、


「孤独を愛しているなんて言っていたくせに、お前らに会えない寂しさで、毎日のように泣いていたんだ。みっともない話だぜ」



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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[良い点]  正直、平は『何かの間違いだろう』と思っている。  記憶違いか、認識違いか。  あるいは、『200億』というのは『何かの隠語』で、  『実際の数字』とは異なるのではないか。  もし、師か…
[気になる点] 仮にアポロギス戦で、ソウルゲートからセンが 灰になって出てきたとした場合、無限転生は 機能していましたか? 過去にソウルゲートで「無限の時間」を要求した バカな神はいましたか?また…
[良い点] センの狂気がよくわかる点 [気になる点] センは、WEBネット小説を読む用に使っていた 古い世代のスマホも未だに持っているんですか? センは、『最初の転生直後に自分が、「本来は 高度な…
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