表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
真B章 『P型センキー・ゼロオーダー』VS『ラスボス』+『?? ???(???? ???)』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1002/5963

1話 魔王国の進捗。


 1話 魔王国の進捗。



 二次試験が終わりを迎えた。

 その裏で、

 魔物たちの巣窟――南大陸では、

 様々な革命が起こっていた。


 まず、勢力図がガラっと変わった。

 つい数日前まで、リーンが支配する魔王国は、

 南大陸の北側数%を治めているだけの、面積で言えば、とても小さな国だったが、

 現在では、禁域周辺の深い森以外の全てを完璧に支配している超大国となった。


 つまりは、もはや、精霊国フーマー以外では止められない巨大勢力になったということ。



 一番の功労者は、元妖精の都代表のダークエルフ『ショデヒ』。

 ショデヒは、ラムドから命令された後、またたくまに鬼の里を制圧し、魔王国の傘下に収めてみせた。

 そして、そのままの勢いで、

 ラムドからの命令を待たずに、

 妖精の都と、龍の国、二つの国の民衆を、言葉巧みにまとめ上げ、

 スルスルと、ズルズルと、ズブズブと、

 驚くべきテンポの良さで、

 魔王国の重要人物へとのし上がっていった。


 機を見るに敏。

 すがすがしい快刀乱麻。


 そのよく回る頭をフル回転させ、

 南大陸と統一させるのと並行して、

 軍部と民衆と政治屋たちの間を、完璧な器用さで立ち回り、

 己の発言力を豪速で高めていった。


 ――ショデヒは思う。


(すべて、計画どおり……)


 ニィっと黒く微笑みながら、


(どいつもこいつも、見事なバカばかり……やっかいなのは、ラムドただ一人)


 心の中で、


(ラムドのおかげで、世界征服の下地は出来あがった……このまま、魔王国を肥大させていけば……フーマーを狩ることも可能……)


 はるか昔から、

 ショデヒは、チャンスをうかがっていた。


 ショデヒは、昔から、『自分という異端は【妖精の都の代表】という小さな役職におさまる器ではない』と確信していた。

 超天才ダークエルフの『ショデヒ・バトト』は、『世界の王』になれる器。

 優れた知性・カリスマ・魔力、そして神がかった人心掌握術。

 世界の支配者になるべく産まれてきた、完璧な存在。

 運命に愛された、生まれながらの超越者。


 そう信じて疑っていなかったショデヒは、

 必ず『チャンス』が回ってくると盲目的に信じて、爪をとぎながら、待ち続けた。


 待ち望んでいたチャンスは、ショデヒが想像していたよりも遥かに大きかった。


 ――ラムドの才覚は、圧倒的だった。


(このまま、何も間違えなければ、確実に、魔王国は世界を獲れる……ラムドカードには、それだけの価値がある……)


 ショデヒの視点で言えば、『国家として無数のラムドカードを所有している現状』は、

 『21世紀の初頭で独占的にガ〇ダムの量産体制を確保できたような感覚』に近しい。


(ラムドは最強の暴力装置。すなわち、ラムドを持つ国が最強。つまりは、魔王国こそが最強)


 南大陸は強大な力を持った魔物の巣窟。

 ラムドが台頭する以前から、南大陸は強大だった。


 ラムド抜きでも、全ての力を結集させれば、人間の国家に負ける事などありえない(フーマーは別)。

 そんな事は、叡智えいちがなくとも理解できるただの当たり前。

 問題は、どうやって力を結集させるか。


 必要だったのは『力を持った王』。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ