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冥府の名を持ち異世界無双  作者: 宵闇の龍
1/1

プロローグ

初投稿です!

「腹減ったな〜」

俺は今絶賛空腹である。何が何だか知らないが眼が覚めると森の中に寝ていた。

最初はまだ夢の続きだと思っていたが一向に戻る気配の無さから希望はほとんど捨てた方が良いと思わされている今日この頃である。

ここに来る前俺は日本で高校生活を満喫していた。リア充では無いが、友人もそれなりにいたし、部活にも入っていた。それなのに気づけば誰もいない鬱蒼とした森で寝ていたのである。

正直たまったものじゃ無い。早く元の場所に戻りたいその一心で今も森の中を歩いているのである。

「マジで何なんだよここは、人は全然いないし食い物も無いしさ。死因が餓死とか最悪だろ」

そう愚痴りつつ手を振ると目の前にゲームで見た事のあるウィンドウの様なものが出てきた。


白崎 涼夜


Lv 1

体力 200/200

魔力 50/50

筋力 100

防御 60

魔耐 80

素早さ 70


スキル: 言語理解、気配察知、ex)冥王


と出てきた。何これ?と頭にハテナを浮かべていると、端の方にガイドを見つけたので押してみた。

するといくつかの選択肢が出てきたので取り敢えず上から確認することにした。

「はあ、俺は転生したのか?」

ガイドを読み終えて出てきたのはその一言だった。ちなみにこの世界はアスティリアと言う世界らしい。

王道のファンタジーよろしく、魔物もいるらしく、ギルドなどもあるようだ。

その他にもスキルについての説明もあったので読んだ。二つは大体文字から予想がつくのだが、冥王だけは分からなかったからである。ちなみに出てきたの説明には、


冥王


エクストラスキル。この世に存在する十のエクストラスキルのうちの一つ。能力は、死や闇に関係する魔法の完全耐性、倒した生き物の能力の吸収。持ち主のレベルによって吸収する内容が変わる。吸収による限界は無し。


と書かれていた。完全にチートである。これを見た時は絶句した。倒せば倒すほど自身を強くする上に限界を無くす、一部の魔法の完全耐性。これだけ揃えばさすがに言葉は出てこない。

だが、使いこなせなければ意味も無い。つまり、自身が弱いと何の能力も無いスキルなのだ。

だが、これだけお膳立てされれば少しは頑張る気持ちも出るもので、すっかりこの世界に転生した事に対する悪感情は忘れていた。


それから一時間程経ち歩いているが未だにここを出られる気配が無い。ここまで来ると流石に辛い。

ステータスには何も問題無いが、その確認の後すぐに俺は気を失った。


「……か?……意……か?」

何故だか声が聞こえる。俺は死んだのだろうか?そうならば悲しすぎる。せっかくエクストラスキルというチートを得たというのに。

だが、そんな考えも次に聞こえてきた声によって掻き消された。

「おい、大丈夫か?意識はちゃんとあるか?」

「はっ!?」

目を覚ますと、目の前にお爺さんがいた。白い髭を蓄えた優しそうな印象だ。

周りを見ると家具らしき物も置かれていることからこの人に恐らく助けられたのだろう。

「大丈夫です。ありがとうございます」

「そうか、無事で良かった。しかし何で森の中にいたんだ?」

「実は……」

と俺は今までの事を話すことにした。


「なるほどな、大変だったね」

一通り話すとお爺さんはそう言って慰めてくれた。

それと、ここはアレン村という場所でこのお爺さんはここの村長さんらしい。何でもあの森にいた村の人が見つけてくれたらしく、そのままここに連れてきたという内容らしい。

「そうそう自己紹介がまだだったね、私はリグルドだよ。よろしくね」

「涼夜です。助けてくれてありがとうございます」

「ハハハ。私は何もしてないよ。お礼ならあとで君を運んできてくれたものに言いなさい」

先程から話していて思ったがやはり優しい人だ。そんな事を考えているといきなり頭の中に音が響いてきた。

「一定の条件達成により、特定のスキルを習得しました。ステータスの確認をしますか?」

はいを選択する。すると、ステータス欄には新しく、

鑑定と空腹耐性がLv1で追加されていた。

初めてのスキルなので二つとも内容を確認する。


鑑定(Lv1)


アイテムなどの鑑定ができる。また鑑定のレベルと自身のレベルによって、相手のステータスも確認できるようになる。


空腹耐性(Lv1)


時間の経過や体力の使用によって起こる空腹を和らげる事ができる。なお、Lv10になると食事を摂らなくても死なない、完全空腹耐性になる。


と表示された。鑑定のスキルは素直に嬉しい。空腹耐性も悪くは無いが完全空腹耐性は正直怖いな。食べなくても死なないって人じゃねえだろ。

ウィンドウを、確認しているとリグルドさんが話しかけてきた。

「今食べ物を持って来るが食べられるかい?」

「ありがとうございます。いただきます!」

つい、元気にそう言ってしまった。リグルドさんを見ると驚いた顔をしていたが、すぐに笑顔になって、

「待っていなさい。今持っていくから」

と言って奥に歩いて行った。


突然始まった異世界転生だが、どうやら付きがあるらしい。俺はそう思いながら食事を待つことにした。

さあ!異世界をたのしもうかね!

いかがでしょうか?感想等お待ちしています。

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