プロローグ*激しい後悔*
昔から私は頭がいい方ではなかったし
勉強は大嫌いな方だった。
だからテストでは真ん中からちょっと下くらいで
いい時は、真ん中からちょっと上くらいだ。
小学生の時は、算数がいつもボロボロだったけど
国語のテストはいい方だった。
この時から、私は文系だったのかもしれない。
中学になると、成績はまぁ悪い方だった。
英語、理科は赤点ギリギリで
数学なんて赤点しかとったことがない。
でも国語と社会はなんとかなっていた。
勉強が大嫌いなので、もちろんテスト勉強は
あまりしていない。するとしても
先生が授業時間を使わせてくれたりする時くらいだ。
家では専ら、テレビ、パソコン、ゲームの誘惑に負け
1日1時間のあっても無いような約束を普通に破り
遊び呆けていた。
その為、受験勉強もロクにせず
ただ覚えればいいだけの社会を少し勉強しただけ
周りの子は皆、普通科に行きたがって必死に
受験勉強をしていたが、私はまるで他人事の様に
それをただ嘲笑していた。
まぁ、私は行きたかった高校が無かったし
親は「私立は高いから、県立狙え」と言うので
「しょうがないし、ここでいいか」という感覚で
倍率もそんなに高くなく、学力的にも
少しの努力で入れる程度の今の学校を選んだ。
結果は普通に合格。
何故だか私は、心の中で自分が受かる事が分かっていた。
(自信過剰なのか、それとも自惚れなのかわからないが)
そして、晴れて女子高校生を
この商業高校で3年間過ごすことになったのだが……。
正直、普通科に行けば良かったと、物凄く後悔している。
なぜなら、商業科目はとてつもなく面倒くさい。
それに、1年の時から先生たちは口を酸っぱくして言う
「今のうちから、ちゃんと進路を決めておきなさい。
でないと3年生になった時後悔しますよ。」
「勉強は今からちゃんとしておきなさい。
評定が足りなくて、行きたい大学に行けないって
泣き出す子もいるんですからね。」
「君達高校生は勉強することが仕事です。
勉強できない奴は進学も就職もできません。
今のうちから頑張りましょう。」
「今頑張らないと、3年生になった時に
泣き出す子だっているんですよ。
だから今、辛くても勉強してください」
結論:勉強しろ。と言うことですね。お断りします。
勉強嫌いな私は、ロクに勉強もせず
毎回数学と英語と簿記を赤点を取るが、
反省せずに、遊び呆ける。
そんなくだらない2年間を過ごしてきていた。
そして、私は高校3年になった今。
そのくだらない2年間を過ごしてきた事を
今、物凄く、後悔してきているのであった。