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【くも】

作者: とーよー

気が付くと…僕は…

雲になっていました。


雨になって物凄いスピードで地面に向かって落ちました。


少し時間が経ち

フワフワになりました。


雪になったのです。


とても恐いです。


僕は高所恐怖症なのです。


だいぶ低い所まで来ましたが風が強く何度も空高く舞い上がってしまいました。


数時間が経ち

ようやく僕はスーパーの屋根の上にいます。


朝になりギラギラの太陽が僕を照りつけました。


僕は溶けて

水になりました。


水になった僕は下水を流れボロアパートの和式便所に浮いています。


ガリガリに痩せ細ったグルグルメガネの大学生が僕にションベンを掛け流しました。


ジャーっと流された僕は、またしても下水を通り今度は広い海に着きました。


50年ほどプカプカと海の中を浮いていました。


そのあと魚と一緒にバケツに入れられました。


バケツから魚だけが取り出され僕はコンクリートの上に捨てられました。


しばらくすると

真っ赤な太陽が僕を照り付け蒸発しました。


そして…ぼくは…。

真っ白な雲となりました。



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― 新着の感想 ―
[良い点] なかなかおもしろく読ませてもらいました。 水というサイクル的幽霊の視点がとても興味深かったです。水は生物にとって大事なものです。なので、生命が宿っていても不思議じゃありませんね。その流動的…
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