7.獲得
ドキドキが止まらない。
自由というものは、どこかで必ず代償を払うものである。
◇◇◇◇
サラ姉が町に行った。
それも結構大きな町らしい。
理由は、「職業訓練学校」に行くためだそうだ。
ついこのあいだ、サラ姉は15才となり、子供から大人になったらしい。
村特有の通過儀礼的なお祭りに参加して、成人の儀的な何かを行ったそうだ。
俺はその祭りの時、寝ていた。寝る子は育つ。起きていいのは8時まで!
もちろん、お世話になった分、精一杯サラ姉の飾りつけは手伝った。
その翌日。
サラ姉は町に行ったと母さんから聞かされた。
少し寂しかったが、拘束からの開放。午前の遊び時間の復活に手をたたいて喜びそうになるのを堪えて、
「いっちゃったの?」
といった。
その後は何事もなく、自由を謳歌することができた。
虫を捕まえ、泥団子を作り、鬼ごっこを村に伝え、桃太郎の話も異世界版になるよう改変しながら伝えた。
本当に楽しかった。
◇◇◇◇
そんな楽しい日々の終わりは、ある冒険者によって告げられた。
◇◇◇◇
田舎にしては、珍しく徴税官以外がやってきた。
その男は冒険者だと名乗った。
鎌を背負っていたが、快活で、話しやすい男のようだ。
その男と村長が話しているのにそっと聞き耳を立てた。
依頼でさらに西へと向かわなければならないが、この村に届け物があるので、届けに来た
と。
届け先はレイだ
と。
俺はうっすらと嫌な予感がし、子供との鬼ごっこを大人からのかくれんぼに急遽変更した。
だが、一時間後。
俺は、痕跡をみごと消し去り、においなども村の雑草や土でごまかし、自然と一体になっていたところを冒険者によって見つけられた。
渡された荷物はずっしりしていた。
受領欄にサインし、包みを家に持って帰り開けてみると、なんとそこには、
「魔法初級大全~初めからていねいに~」
という本とぺん(高そう)と便箋と手紙が入っていた。
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本日ラストォ!




