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氷の女帝と恐れられる私、SNSで愚痴っていた相手は一番仕事ができないポンコツ後輩でした。正体を知らずに攻略法まで教えてしまい、もう限界です!  作者: 水凪しおん


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20/20

エピローグ:一年後の二人

 物語から、一年後。

 企画開発部第一チームでは、結城陽向がチームの中心メンバーとして、目覚ましい活躍を見せていた。彼の誠実な人柄と的確な仕事ぶりは、社内外から高い評価を得ている。そして、彼の隣には、リーダーとして、さらに深みと懐の広さを増した橘凛の姿があった。彼女は「氷の女帝」と呼ばれた頃の鋭さを保ちつつも、部下を信じ、育てる優しさを備え、今では誰もが憧れる理想の上司として尊敬されていた。


 二人の交際は、もちろん順調そのものだ。周囲にはまだ秘密にしているが、数ヶ月前から、陽向の部屋で半同棲のような生活を送っている。

 ある金曜日の夜。二人はソファでくつろぎながら、ワインを飲んでいた。陽向の肩に、凛がこてんと頭を預けている。

「ねぇ、陽向」

「んー?」

「たまに、昔のSNSのログ、見返しちゃうのよね」

「え、やめてくださいよ!俺、RinRinさんが凛さんだって知らずに、すごい偉そうなアドバイスしてますよね。恥ずかしくて死にそう…」

 陽向が本気で恥ずかしがっているのを見て、凛はくすくすと笑った。

「ふふ、でも、あのアドバイスがあったから、今の私たちがいるのよ」

 凛はそう言って、スマートフォンで懐かしいチャット画面を開いた。

『一度、小さなことでもいいから褒めてあげてみては?』

『RinRinさんが頑張っている姿を、きっと彼は一番近くで見ていますよ』

 一つ一つの言葉が、今となっては愛おしい思い出だ。

「本当に、バカみたいだったわよね、私たち」

「でも、楽しかったですよね。RinRinさんとHALの関係も」

「ええ。私の、たった一人の騎士様だったわ」

 凛が甘えるように言うと、陽向は愛しさが込み上げてくるのを抑えきれなくなった。彼は、凛の左手を取り、その薬指に、そっと口づけを落とした。

「……これからも、ずっと俺が凛さんの逃げ場所です。どんな時も、絶対にあなたを守ります」

 真剣な瞳で囁く陽向に、凛は最高の笑顔で頷いた。

「知ってるわ」

 二人の唇が、ゆっくりと重なる。

 氷の女帝は、彼女だけの騎士を見つけ、永遠の愛を手に入れた。SNSから始まった、この奇跡のような恋。二人の新しい日常は、これからも甘く、幸せな物語を紡いでいくだろう。

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