表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
陰陽鬼  作者: 成 義鷹


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/4

1-3

「占い師…?」


「そう、占い。君ぐらいの歳の子は結構興味あったりするんじゃない?恋愛のこととか、運勢とか、進路がうまくいくか、とか。美月ちゃんも興味あるかなと思って声かけてみたの」


どう?安くしとくよ。と人懐っこそうな笑顔。

なんだか急に気が抜けて感じがして、美月は正座していた足を少し崩した。

そういえば、座布団に足がくっつく感じがいつの間にかなくなっている。


「い、いえ、大丈夫です、ありがとうございます。わ、私、これでお暇させてもらい…」


「付きまとう視線」


「え…?」


立ち上がりかけた美月は思わず動きを止める。


「ちょっと興味出て来た?」


その言葉に答えるかわりに美月はおずおずと座布団に座り直す。


「君は最近、いつも何かの視線を感じてる。まるで監視するみたいにずっとつけて来てる。そうでしょ?」


「な、なんでそれを…」


「言ってるでしょ、占い師だって」


ちょっと自慢げに口角を上げると、手を出してみて、と促した。


「手相占い…ですか?」


「ううん、こうやって"気"を読むの」


恐る恐る手を差し出した美月に、晴香は自らの手を重ねる。

気のせいか、重ねられた手がじんわりと暖かい。


「林美月、16歳、A型、山羊座」


驚きに目を見開きながら、こくりと頷く。


「で、処女」


これにはノーコメント。


「月並みなこと言うと、美月ちゃんは"つかれてる"」


「え、えっと、最近寝不足気味ではありますけど…」


本当に心身ともに限界ではあった。目の下にはクマができているし、ストレスで食事が喉を通らず力も思うように出てこない。今の美月は、占い師でなくたって誰がどう見てもやつれていた。

それを察してか、晴香は、そうじゃない。と続ける。


「君には、"餓鬼"が憑きまとってる」


「餓鬼…?」


「そ、正体は、美月ちゃんのことが愛しくて愛しくて憎いほど愛しい誰かが、"あちら側"から呼び寄せた餓鬼。だからどこへ逃げても憑いてくるし、何をしていても憑いてくる。美月ちゃんへの想いが強くなれば強くなるほど、それは強くなる」


「ちょ、ちょっと待って。なんの話ですか…?」


さも当たり前に話されているが、全く話が見えてこない。


「餓鬼ってなんですか…?憑かれてるってどう言う…」


「こんちはーっす」


美月の問いを遮るように、社の戸が空き、誰かが中に入ってくる。


「あ、来客中でした?」


少し申し訳なさそうな声。美月が振り向いた先には、同じ制服を着た男子高校生がいた。


「源間…くん?」


そこには見知ったクラスメイト、源間博夢の姿が何故かあった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ