1-0(プロローグ)
俺は三次元の女の子が苦手だ。
別に嫌なことをされたとか、無視されるとかそういうことがあったわけじゃない。
ただ、何を話していいかわからないし、話してもうまく話題が作れなくて会話が広がっていかない。そんな風に小、中と過ごしてきたら、気づけば女の子の友達はゼロ。友達との会話で出てくる女の子の話といえば二次元の話だけ。一軍の奴らの男女関係なく呼び捨てで呼び合う関係性になんとなく腹立たしさを感じるようなそんな日々だった。
ただ、そんな俺にもついに仲の良い女子ができた。科学部の後輩の林美月さん。うちの部の紅一点である。
彼女は、俺を見掛ければ必ず声をかけてくれるし、いつも楽しそうに話をしてくれる。他の女子と違って、俺という人物をしっかり見て話してくれるのがわかる。
正直に言おう。気づかれないようにクールに接しているが、俺は彼女が好きである。きっと彼女もそうだと思う。化学室で2人きりの時は向こうから話しかけてくれるし、土日にラインしてもすぐに返してくれる。部活の中の良い数人で一緒に学校帰り映画も行った。
今度は2人だけで映画に誘ってみよう。
何回か2人で遊びにいって、今よりもっと彼女のことを知って告白しよう。
あー、色々うまく行きますように…




