決戦の夜
ラヴィス視点
「あのさノクターン。ちょっと黒組借りていい?」
「は?ふざけてるんですか?黒組はみんなで私の愛してやまない恋人捜索に行くんですよ?」
いつも道理のくだらない会話。僕はノクターンのこと嫌いではないけど、気持ち悪いと思ってる。
だって好き好き好き好き好きうるさいんだよ。
「ちょっと熾天使を懲らしめに行こうかなって思っててさ?」
そういうと少しだけノクターンの目に炎が映った。殺気に満ち溢れた楽しそうな目。
「チッそういうことですか。いいですよ。どうせいるだけ邪魔な無能はたくさんいるので貸します。」
まるで部下のことを道具としか思っていないという感じだった。
相変わらず僕とは正反対じゃん。僕は部下を道具だとは思わない。
だって同じあくまで仲間じゃん?じゃぁ仲良くしたいなって。
「じゃぁ要望なんだけど…蒼と混貸してくんない?」
「あぁいいですよ。アイツらなんているだけ無駄です。いわゆる足手まといというやつです。」
僕はちょっぴりだけ蒼たちに同乗してしまうような気分だった。
いっつもコイツの下にいるとかつらいだろうなって。
でも今回は本気。僕。本気でセコちゃん取りに行こうと思ってるから。
気にったものには容赦なく。戦闘でもなんでも。僕はほしいものに忠実だから。
セコちゃん。絶対仲間にいたら楽しい。っていうか部下じゃなくて友達がいいかな?
でも熾天使って天使の頂上位種だっけな。まぁいっか。頑張って悪魔にしないとね。
「じゃぁ私も出発…するのでラヴィスも達者で。恋人が見つかると考えるとくくくっふ」
うぇ。僕はいろいろなことでノクターンと合わないようだね。
セコちゃんの反応見た?あの吐き方。僕と一緒じゃん。
これなら一緒にノクターンの愚痴はけるんじゃない?吐けちゃうんじゃない?
「うん。ノクターンのボロボロになった姿がまた見たいから頑張れ!」
僕が最近2番目にうれしかったことはノクターンがボコされてたこと。
灼熱竜に尊敬の念を抱いちゃったよ!あのボロボロな姿。
「ざまぁみやがれ☆」って感じ。
あぁこの言葉なんだっけボコしてくれた灼熱竜の弟さんの言葉だっけな。
正直に言ってあの兄弟には絶対に会いたくない。ボコされる自信があるから( ´∀` )