戦闘21
能力系です。
相手は2mある怪物。見た目は真っ黒で、腕が長く頭上に口が付いている。怪物と呼ぶのに相応しい存在。俺は持っていた斧を脱力するように地面へ叩きつけ、開始の合図だと知らせる。怪物はゆっくり近づいてきて、その瞬間に猛加速する。この怪物の最初の攻撃。コイツは爪が長く、太い。見ただけでわかる丈夫さ。そんじょそこらのヤワな攻撃じゃ傷を付けることはおろか逆に攻撃したこっちがやられてしまう。ただ、コイツは本能で攻撃してると見た。コイツは攻撃してくる時、ボクシングでいうフックをする時のように、遠心力を使って、横から、まるで壁に爪痕を残すようにして攻撃してきた。だから俺も反応出来た。下から突き刺すように攻撃されたら、死角で反応出来ずにそのまま墓場までの片道切符を握らされていた。それに近づかれて初めてわかった。コイツには目がない。口はあるが頭の上に付いている。コイツは超音波か何かで場所を特定して攻撃してるんだと思う。俺は怪物から距離をとり、様子を見た。やはり。怪物は俺が離れると動きがゆっくりになった。試しに近づいて見ると、とんでもない速度でこっちに近づいてきた。顔へ近づく長い爪を斧で防いだ。コイツの探知機能には範囲がある。俺はそう仮定した。仮定を立証するかの如く、俺は岩陰に隠れた。試しに斧を投げると、それに向かって攻撃した。俺の仮説は立証された。そうして、俺の勝ちとなる。
俺の能力は、相手について2つ以上その場で知ることで、勝ちが確定する。
勝利が確定したその瞬間斧を捨て、拳で殴りかかった。
主人公は相手のことを2つ以上その場で知ることで勝ちが確定らしいですが...怪物の能力は果たしてなんだったのでしょうね?主人公は勝ちを確信していますが、生物というものは皆、勝ちを確信した瞬間隙が出来やすいものです。巷では、勝ちを確信したその瞬間、負けが確定している、って言いますよね。いや、言いませんね。今私が考えたんですから。