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〘蠱読〙〜140字の毒〜  作者: 梶野カメムシ
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四四。蟻

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 初めて見た蟻のことが忘れられない。幼かった私は、実家の畳の上に黒い点線を見つけ、大喜びした。蟻たちはビーズのような白い粒を抱え、壁の隙間に消えていく。点線を逆に辿ると祖父の部屋だった。寝ている祖父の耳の穴から蟻が湧いていた。祖父は事切れていた。私は何を見たのだろう。



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