06 出会い、戦い 1
リアルでバタつき遅くなりました。
西エリアの始原の森林に行く前に、昼食と情報収集のためにログアウトをした。レアモンスターに一度も遭遇できなかったので、見つけた人が掲示板とかに投稿してないかチェックしよう。
ん?昼飯は出前でカツ丼だよ。
「お、もう遭遇したプレイヤーいるのな。東はバーサクウルフってやつだったのか」
バーサクウルフ、HPが30%以下になると【凶暴化】というスキルを使うらしい。攻撃が滅茶苦茶痛くなったらしいし、名前からしてデメリット付きのバフって感じなのかな。うん、強そう。
どうやら東エリアは通常枠がレベル1〜5で、レア枠がレベル10。西は6〜10、南が11〜15と、エリアごとに強さの区分けがされているっぽい。北エリアはまだ16レベのモンスターしか確認されていないが、20レベルまではいるんだろう。
「北と南はまだ出てない、っていうかそもそも北に関しては普通のモンスターですらキツそうだけどな」
始原の湖畔にはタートル種とバード種、始原の洞窟にはバット種とゴースト種が通常出現枠だが、まだあまり情報が出回ってない。レベルが一桁だと余裕でシバかれるそうだ。
「んで、肝心の森林エリアはっと…」
ログイン。
戻ってまいりました。待ってろ森林エリア。待ってろレア枠。
なぜこんなにテンションが上がっているのか。お教えしましょう。
なんと森林エリアのレア枠はワイルドホーク、そう鷹である。
「接続すれば飛べそう。絶対見つけてテイムしてやらぁ」
森林エリアの通常枠はスパイダー種とスネーク種。掲示板の情報によると、このエリアは敵の攻撃に状態異常が乗ることがあるらしい。現在のレベルは4なので全てが格上。盛り上がってきたね。
じゃ、はりきってやっていきましょう!
「うわ、スパイダーの吐く糸スロウ効果ついてんのかよ」
「スネーク種状態異常豊富すぎるだろ…」
「毒、痛すぎだって!」
「蛇蛇、蜘蛛、蛇、蜘蛛蜘蛛蜘蛛、蛇蛇蜘蛛蜘蛛」
あれから長い時間が経過しました。皆様お元気でしょうか。お目当てのワイルドホークは全く現れてくれません。
蜘蛛と蛇はもう何体倒したのか覚えていません。動きも完璧に覚えてしまったし、2回ほど街に戻って素材を売り払ってきました。
見た目が少しキモめな敵なので、精神がゴリゴリ減っています。レベルが5になってから、途端にレベルが上がりづらくなりました。これもおかしくなりそうな原因ですね。
え? 今のレベルは8です。この調子ならレベル二桁もすぐだなー。とか思っていた過去の自分は、頭の中の隅っこでワンワン泣いています。
「はぁ…流石に休憩するか。帰ろう」
蜘蛛、蜘蛛。蛇蜘蛛コンビ。蜘蛛集団。蛇、蛇。
蜘蛛、蛇、蛇、蛇。鷹&毒蛇。ん?
「うぁぁあっっあっうぅぅ!!!」
鷹、おりますやん! ビックリしすぎて変な声出たわ。
長かった。本当に苦行だった。レア枠目指すのはもうやりたくないよ。
「落ち着け。こっからが本番だ」
とりあえず観察しよう。鷹、うんかっこいいね。
レベルは15、高い。倍近くある。
ポイズンスネークもいるな。こいつ地味に出現率低いからか、状態異常の確率が他の蛇より高い気がするんだよなぁ。
「キシャァッッ!」
「ビィィッ、ビィィィッ!」
というかこの鷹と蛇、バチバチにやりあってません?ワイルドホーク思いっきり威嚇してるし、ポイズンスネークも飛び回ってる敵に噛みつこうと様子を伺っている。
まとめるとこうだ。モンスター同士が戦っていて、俺の目標は明らかに強敵。つまりやることは一つ。
「ヴェノムボール!」
この蛇野郎との共闘だ。
自分、話数をストックできないのですが、ちょこちょこ更新するのとまとめて更新するの、読者の皆様はどちらがいいのでしょうか…