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残り銀貨500枚からの再スタート  作者: 切身魚/Kirimisakana
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芋の袋のように


手持ち、残り銀で6240(+12000)枚と銅2枚。

お姫様抱っこは不安定なので、寝ているひとにはしません。芋袋や小麦袋のように担ぐのです(嘔吐の危険がない前提で)。

 翌朝、僧侶さまに毛布を叩かれて、アタシはすっきり目が覚めた。指を動かしてみて、ちゃんと足もついてることを確かめる。

 いい感じ。

 おはよう、って挨拶しながら、メバルさんは欠伸をかみ殺してる。

 え、一睡もしてないの? と見つめてたら、


「大丈夫。ボリス迎えに来る。宿でちゃんと寝る。」


 とにっこり。それでも仮眠はとってもらいたかったんで、朝ご飯食べてる間、代わりにベッド使ってもらうことにした。

 その話を下宿のひとたちにしたら、有難いことだね、って、改めて感心される。

 それというのも昨夜、出迎えてくれた下宿のひとが、誰かついていようって話になりかけたんだけど。メバルさんはそれを断って、


「大きな魔術使った。病人とか怪我は診られない。ごめんね。」


 とまで謝罪して。恐縮するやら有難がるやらに見送られて、アタシを部屋に連れてきてくれたわけ。≪万神殿≫の外にも、こういう僧って居るんだね……。あ、だから『海の聖者』なのかな?

 ≪街の子≫からの伝言を受け取って。麦粥に、干しアミハリ肉の戻し煮、クレナシ蕪の酢の物とかつけてもしゃもしゃやってると。引き戸を開けて2人の客が入ってきた。


「マーエ! 無事でよかったなー!」


 駆け寄ってきたのは、スーファン先輩で、戸口脇で軽く頭下げたのはアタッカーのボリスさんだ。


「途中で会ってなー、同じ行先だってんで。顛末も聞いたよ。本当に、ほんと、良かったなー!」

「あ、はい、まぁ、その、はい。」


「誘拐されて足ぶった切られて、奇跡おこして治った」の部分は言わずにいてくれた。「よかった、よかったな」を繰り返す先輩を横に座らせて、アタシが粥をかきこんでるうちに、ボリスさんは部屋の場所聞くと二階に上がってく。

 食後のカードをもらう頃合いに、ボリスさんが降りてくる。メバルさんを肩にかついでる様子が、まるでアラカチャ芋の袋みたいで、マグカップの陰でアタシはちょっと笑ってしまった。

 ボリスさんは、熟睡してる僧侶を、全然揺らさずに担いだまま歩いてきて、今日の予定のすり合わせをする。

 ≪街の子≫の伝言は、シアバスさんの名前で。≪万神殿≫の孤児院のほうで聞き取りをするから、正午の鐘以降ならいつでも来てほしい、日時ずらすなら孤児院に伝言してほしい、という内容。

 それなら、ってんで「スーファン先輩と一緒に行きます」と返事を『ごみ拾い』の子にお願いした。

 ボリスさんはこのままメバルさんを宿に連れてって、昼の間は寝かしておくって。夕食を一緒にしようって約束した。

手持ち、残り銀で6239(+12000)枚と銅0枚。

街の子の伝言に、銀貨1枚と銅貨2おまけが減ってます。

今度こそ次回は、ザレナはその後どうなった……なりそうなのかです。


お読みいただきありがとうございました。

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