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残り銀貨500枚からの再スタート  作者: 切身魚/Kirimisakana
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夢を見る神様の見守る眠り

手持ち、残り銀で6240(+12000)枚と銅2枚。

水を操る魔術という意味で、僧侶は「水分は、これと同じくらいに、ここから出ていけ」という乾燥のわざも使っています。今回は割愛しました。

 アタッカーとウィザードが戻ってきて、都市警備隊は(やっぱり)来ないことが判明して。

 その間にアタシは、まあ、色々してもらった。

 汚れまくりだった服は、魔術つかって洗って乾燥してもらい。おまけに行水までさせてもらった。


「≪深淵に眠る御方≫、水と夢の神様だから。」


 っていう僧侶が、桶に何杯も水や湯を作るわご飯(例のパスタ)も出してくれた。というのも、アタシ自身は、誰かに支えてもらわないと立ってるのも難しいくらい消耗してたから。

 ご飯のご相伴には、仲間たちも、あとザレナの手下たちまで与ってた。

 ザレナ自身は、っていうと、シアバスさんとオア…なんとかさんに両脇固められて、もう今日のうちに≪万神殿≫につきだすんだって。あと手下の中でも、アタシを襲った2名は事情聴取に同行。自分たちから協力しておけば、罪が軽くなる、みたいな計算もあるんじゃないかな。(それで本当に軽くなるかどうかは、別だろうけど。)

 アタシはそれを見送りながら、今後の事をすごく気にしてた。具体的には、≪叫星組≫からの報復。

 気にしてたはずなんだけど、それに手下の何人か、いや全員かは、絶対やり返してやるって思っていたはずなんだけど。

 鍋いっぱいに、オオバスマスの身がソテーされて、チュム油と刻みヒマナッツが載ったスパゲッティが湯気を立てて。

 この皿やらフォークやらも、台所から勝手に借りてきたんだよね……?

 なんで誰も文句つけないんだろ?


 メバルさんはにっこにこ笑いながら全員に配って回る。


「おなか一杯になるまで、絶対お代わり。してね。」


 と念を押してるのを耳にして、アタシはあることに気が付いた。


(スパゲッティ食べるなら、仮面外すかも!?)


 大急ぎで背後を見……るまでもなく。もう気配がないのには気が付いてた。それでも、背後だけじゃなくて、室内全部見渡したのだけど。

 ……シノビさんは居なくなってた。 

 いつの間にどうやって消えたのか、まるで謎だし、お礼も何も言えなくてしょんぼりだよ。

 しょぼんとしながら、それでも美味しいパスタ食べながら。支えるように脇に座った僧侶から、お願いの内容を聞かされて。

 それはまあ無茶苦茶じゃなかったから、承諾はしたんだけど。



「えっと……本当にアタシだけ寝てていいの?」

「いいの。付き添いさせて、がお願いだから。」


 物入れにしてる櫃に僧侶が座ると、ベッドに膝がくっつくような狭いせまーい下宿の部屋で。

 普段より沢山魔術を使って、メバルさん疲れてるんじゃないかなぁ。

 と思ったけど、本人は「これがお願いなの」と言い張り、こうして付き添いに来てる。下宿屋の主人も従業員も、有名人来た! が半分、アタシのヘトヘトぶり半分、ですごく驚いたけど、


「マーエは今、大きな病気から急に良くなった、そんなような状態。一晩だけ、一緒します。お願いします。」


 と頭を下げられて、逆に恐縮しながら許可してた。


 申し訳ないなぁとは思う、思うんだけど、有難い……。


 そういや僧侶さま、シノビの事知ってるんだっけ。シアバスさんが、助けられたメンバーの一人だって言ってたし。

 でも声だすのも億劫なくらい、アタシは疲れて満腹で。頭を枕につけた途端、僧侶の声が遠くから聞こえる感じになってて。


「自分の体は大丈夫、何も悪いことは起きなかった。そう思うことがよいこと。」

「うん……」

「……認識の安…が図る、この夜のあいだ、メバルが夢の見まもりするの。」

「夢を見まもり……?」

「……のため。」

「そっか……安心だねぇ」


 半分くらい眠っててよく聞き取れなかったけど、アタシは安心して眠っていいんだー……

 て思ってたら、柔らかくて暖かい何か沢山の手が、よしよし、って撫でてくれた感じが思い出されて……


 眠ってた。

手持ち、残り銀で6240(+12000)枚と銅2枚。

次回は、ザレナはその後どうなった……なりそうなのかです。


お読みいただきありがとうございました。

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