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残り銀貨500枚からの再スタート  作者: 切身魚/Kirimisakana
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不安で、心細い夜は寝た気がしない

手持ち、残り銀で477枚と銅1枚。

なんか書いてて心臓痛くなってきたけど、書かないと自分が不安で押しつぶされそうなときってあるじゃん?あるあるあるー。

 夕刻になる前に、冒険者組合で求人に応じる伝言を残して、銅貨1枚が消えた。

 下宿に戻っての晩飯にも銀3枚減り、寝る前に火鉢借りて1枚減り。何をするにもお金は減っていくのだよな……。

 明日、決まるといいな……。


 アタシはできる限りのことをして、一番いいと思ったところに応募した。

 できることは全部やったんだ。

 そう自分に言い聞かせて、言い聞かせることで、


「断られたらどうしよう」


 ってつぶやく自分から耳をそむける。

 そむけるために、「できることは全部やったから、あとは黒山羊の神さま次第」って自分に言い聞かせる。黒山羊さまは、孤児院で育ててくれた恩があるからね。別に誓いを立てて信徒になったわけじゃない。何か不安なとき、心細いときは、黒山羊さまを思い浮かべるってだけだから!

 そう、そんな感じ。

 不安で、心細い夜は寝た気がしないまま過ぎていった。


 朝飯の麦がゆをもっちゃもっちゃ食べながら、今日の予定を考えてみる。規則正しいやり方で稼いでる冒険者パーティなら、おそらく早朝のうちに潜って昼か昼過ぎにでてきて、換金やらなんやらして夕方前に解散……だろう。今くらいの時間だと、『始まりの四宿』に泊まれる"超"やり手連がダンジョン出入りをおさえてて、通行料がバカ高いから。

 昼ぐらいにでてくると仮定するなら、組合経由の求人応募もそこでチェックして、アタシに返事を言づけるだろう。

 何をするにも金が出ていく、そして、時間も消えてくんだよな……。

 何もしなくても、生きてるだけで何かしら金が出ていくけどさぁ……。

 ハー……溜息もでてきたわ……。

 

 蜂蜜いりのカードをちびちびやって、それだけで昼までじっとしていられたらいいんだけど、そうもいかない。洗い場の方から、「はやく食器よこしてくれねーかな」という視線が痛い。

 そこで、アタシはもう一つくらいやれそうなことを思いついた。

主人公の手持ち、残り銀で471枚と銅0枚。

お読みいただきありがとうございました。

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