そういう理解は誤解って言うんだ
手持ち、残り銀で4775枚と銅7枚。
次回の前にちょっとゲスト登場です。
ウォーリアがすっごいいい笑顔になって、やあこれでひと段落。あとは、この子がどうやってアタシの居場所を突き止めたのかとか、そもそも何故やってきたのかを聞かなくっちゃ。
というタイミングで、背後から声がした。
「母ちゃん!?」
その声に、ウォーリアが目だけ見開いて、顔全体はまだ笑ってるところへ、靴底に金属を打った足音がして。ずいぶん背の高い人物が、アタシの脇を抜けてウォーリアの横に立ち。
母ちゃんって呼ぶからには、このひともドワーフなのかな……って、いやいや身長ほぼ7フィートじゃん、絶対ドワーフと違うんじゃない? あっそれか養子とか?
アタシの戸惑いをよそに、その人物は、まだいい笑顔の張り付いたウォーリアと。
小さい子を抱きかかえてる、アタシ(良い所の雇われ人に見える、イケオジ)を見て。
みるみるうちに、その表情に『理解した』感じが広がっていって、あっちょっ、涙ぐんでます?
何を?
何を『理解』したっていうのねぇ!?
アタシが否定しようと口を開けかけるより速く。
「か…母のことを、よろしくお願いします!」
背の高い人物が、腰をほぼ直角にまげて、バッと頭を下げる。アタシのつけヒゲが風圧で揺れるくらいの勢いで。
そしてウォーリアが、とんでもない『理解』が進行中なのに気づくより速く。そのひとは頭をあげ、今度はウォーリアのほうへ身を屈める。
「母ちゃん、俺はコブ付きだからとか、種族違うとか、そういうのは気にしないから!応援する!」
「ちょっ、ちょちょ……」
うまく言葉がでてこないウォーリアと、その息子の間に。
「待って、かんちがいなの。」
甲高い声で割り込んだのは、アタシの腕から滑り降りた子だった。
「……かんちがい?」
「そ、そう!勘違いです!まあまあ、立ち話も良くないからちょっと茶でも飲みにいきましょうよ、ねっ!ねっっ!」
あーこういう言い方して、ひとの腕をつかんで引っ張る動作に、既視感があるぞ。つい最近。ただ、相手のほうがすっごい腕が太くて、アタシなんか軽々と振り払えそうなところは違うかな。
ウォーリアがすぐ我に返ってくれて、助かる。
「そうだね、ついておいでっ。」
と、先に立って歩き出してくれた。
手持ち、残り銀で4775枚と銅7枚。
7フィートは約210センチメートルです。
お読みいただきありがとうございました。




