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残り銀貨500枚からの再スタート  作者: 切身魚/Kirimisakana
49/180

我が二つ名は

手持ち、残り銀で3530枚と銅2枚。

探索前のちょっとした一幕。ここでいれとけ、ってゴーストが囁いたんです。

現時点の探索済み地図はこちらからどうぞ → https://www.pixiv.net/artworks/97578496

「いってらっさああああい!」

「お肉!とってきてね!」

「にくー!」


 だんだん慣れてきた子供たちの合唱に手を振って、集合場所に行くと、ウォーリアがまだ来てなかった。お茶を飲んでるアタッカーが、


「■■■■■■■■はちょっと遅れるそうです。一杯いかがですか」


 と言ってアタシにもポットを挙げて見せる。ありがたく頂戴していると、ウォーリアもやってきて。

 椅子にドカッと腰を下ろす。

 防音用の衝立をちらっと見てから、ウォーリアはテーブルに下書き地図を広げた。


「さて、今日の探索だねっ」

「例の骨ばっかりを中心にしますか、それとも……?」


 アタッカーが、『それとも』と言いながら、一番先にみつけた扉と、骨が吊るしてあった部屋の2点を指でなぞる。

 ウィザードは、


「私見です。まだ骨の分析は始めてないので、手前の大きな部屋の、ほかの出入り口をみていくというのは、どうでしょう」


 という。


「マーエさんはどうですか?」


 アタッカーに訊かれて、アタシはちょっと迷う。


「調べたさ、というので言えば、『吊るし骸骨インテリア』の部屋の先の方なんだけど…」


 手前の大きな部屋に2つある、南壁のアーチのうち西側……ダイア・キンケイの骨がないほうに、指を置く。


「…このアーチ、上のほうに、バネで仕掛けが外れるタイプの落とし格子が隠れてたんだ。この先に何かあるんだろうなって感じがするなぁ」

「ありそうだねぇ」

「あるよ、きっと」

「同意します」

「ここを優先で調べて、帰途に集められるだけの骨を回収、で良いでしょうか」


 アタッカーがカップを置く。全員がうなずいた。

 荷物を背負ったり、鎧の止め紐を確かめたりしてると、ウォーリアが首だけこっちに向けてきた。


「出る前に言っておくよ、アンタの符牒のこと」

「符牒?……ああ、あの『石』とかの」


 たしか、『収穫』は安全ってことで、『嵐』が危険、とかいうヤツ。


「マーエさんの符牒といえば、アレしかないです。」

「だね」

「アレなのだ」


 アタシがきょとんとしてると、四人が意味ありげに目線を交わして。一斉に口をそろえて宣言した。


「「「「ダイニング・キッチン」」」」


 全力でお断りしたかったけど。

 ……っけど!

 アタシに当てはまり過ぎ、全員が使い易い単語とあって、納得してしまった。

 感情的には、もうちょっとクールなのが良かったんだけどね!

 日常の会話に混ぜて使えるのが一番なんだから、いいもん。

手持ち、残り銀で3530枚と銅2枚。

次回からはさらなる探索です。


お読みいただきありがとうございました。

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