我が二つ名は
手持ち、残り銀で3530枚と銅2枚。
探索前のちょっとした一幕。ここでいれとけ、ってゴーストが囁いたんです。
現時点の探索済み地図はこちらからどうぞ → https://www.pixiv.net/artworks/97578496
「いってらっさああああい!」
「お肉!とってきてね!」
「にくー!」
だんだん慣れてきた子供たちの合唱に手を振って、集合場所に行くと、ウォーリアがまだ来てなかった。お茶を飲んでるアタッカーが、
「■■■■■■■■はちょっと遅れるそうです。一杯いかがですか」
と言ってアタシにもポットを挙げて見せる。ありがたく頂戴していると、ウォーリアもやってきて。
椅子にドカッと腰を下ろす。
防音用の衝立をちらっと見てから、ウォーリアはテーブルに下書き地図を広げた。
「さて、今日の探索だねっ」
「例の骨ばっかりを中心にしますか、それとも……?」
アタッカーが、『それとも』と言いながら、一番先にみつけた扉と、骨が吊るしてあった部屋の2点を指でなぞる。
ウィザードは、
「私見です。まだ骨の分析は始めてないので、手前の大きな部屋の、ほかの出入り口をみていくというのは、どうでしょう」
という。
「マーエさんはどうですか?」
アタッカーに訊かれて、アタシはちょっと迷う。
「調べたさ、というので言えば、『吊るし骸骨インテリア』の部屋の先の方なんだけど…」
手前の大きな部屋に2つある、南壁のアーチのうち西側……ダイア・キンケイの骨がないほうに、指を置く。
「…このアーチ、上のほうに、バネで仕掛けが外れるタイプの落とし格子が隠れてたんだ。この先に何かあるんだろうなって感じがするなぁ」
「ありそうだねぇ」
「あるよ、きっと」
「同意します」
「ここを優先で調べて、帰途に集められるだけの骨を回収、で良いでしょうか」
アタッカーがカップを置く。全員がうなずいた。
荷物を背負ったり、鎧の止め紐を確かめたりしてると、ウォーリアが首だけこっちに向けてきた。
「出る前に言っておくよ、アンタの符牒のこと」
「符牒?……ああ、あの『石』とかの」
たしか、『収穫』は安全ってことで、『嵐』が危険、とかいうヤツ。
「マーエさんの符牒といえば、アレしかないです。」
「だね」
「アレなのだ」
アタシがきょとんとしてると、四人が意味ありげに目線を交わして。一斉に口をそろえて宣言した。
「「「「ダイニング・キッチン」」」」
全力でお断りしたかったけど。
……っけど!
アタシに当てはまり過ぎ、全員が使い易い単語とあって、納得してしまった。
感情的には、もうちょっとクールなのが良かったんだけどね!
日常の会話に混ぜて使えるのが一番なんだから、いいもん。
手持ち、残り銀で3530枚と銅2枚。
次回からはさらなる探索です。
お読みいただきありがとうございました。




