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鉄血の血

死神デア・トート』vs『鉄血アーセナル

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|   山脈列車                           |

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        /         \

       /--中腹よりやや上-- \ ←『氷龍山』

     /              \

    /        ↑         \

  /  ロザリィ&カンダタvsイッド公爵  \

/                        \   麓の町

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二つ名『死神デア・トート』、14歳、男。


彼に勝つために私が最も気を付けるべき点はたぶんこれ。


            ↓


〈彼を取り巻くほとんどすべての要素がゲームであること〉




かなりめちゃくちゃだ。


特にひどいのがこれが異能ではないこと。


死んでもすぐに復活するし、痛みや苦しみは感じない。


マップ機能で数キロメートルは敵を見つけられる。


武器も奪われない。


本人は別のどこかで操作しているから見つからない。


こんな力が異能ではないなんて、まさにチートと言うべきだろう。


「皆! 10人は突撃! 残りは遠距離から射撃! 」


グール達に指示を飛ばす。


指示をしながら私も銃を構える。


一斉にグール達が飛びかかり、『死神デア・トート』が爪を振るう。


今!


一斉に弾丸が発射される。




……ごめんね。




弾丸はグール達の体を貫通し、『死神デア・トート』に迫った。


グールで弾丸は隠れていたから、少しは反応が遅れるだろうと期待した攻撃だ。


一閃。


刹那を長大に感じるほどに素早い爪撃そうげきは、全ての弾丸もグールも一瞬で切断する。


はずだった。


いくつかの弾丸が爪をかいくぐったのは、私が能力を使って弾道を曲げたからだ。


「みんな突撃! 」


言いながら弾速を上げる。


爪を振り切った状態からかわすことは難しい。


振ってないもう片方、左手の爪が狼の首に変形し、すべての弾丸を飲み込んだ。


Hati(ハティ)”と書いてある首はすっと爪に戻る。


死神デア・トート』を残った全員のグール達が取り囲んでいる。


「……死ね……」


一人のグールを『死神デア・トート』の爪が刺し貫く。


私のグール達は耐久性向上の為、骨を金属に変えている。


私は能力を使ってグール達を一気に潰してその金属製の骨を引き延ばし、半球の中に『死神デア・トート』を閉じ込めた。




……皆本当にごめんね……。




服の袖に圧縮収納されている鉄製のワイヤーを半球に飛ばす。


先端に付いたフックが半球に突き刺さり、とんでもない電撃が走る。


さらに能力で半球を潰し、追い打ちをかける。


抵抗がない……。


地面を思い切り踏みつけ、雷の10000倍くらいの電力を流す。


「……おっと……」


後ろで飛びのく気配があった。


振り返ると『死神デア・トート』が少し意外そうな顔をしていた。


「……『014(フィルツェーン)』------光学迷彩盾ギュゲース・シルトだけど、なんで知ってるの……? 」


「……言わない」


言うわけがない。


「……そう。……じゃあ、死ね……。……『002(ツヴァイ)』------U-zi(ウージー)……」


右手の爪が首に“Sköll(スコル)”と書いてある狼のくびに変化し、U-zi(ウージー)を吐き出す。


見た目に変化は無いが、『死神デア・トート』、が『戦狼ヴェア・ヴォルフ』の時、武器は強化されるらしい。


「……四肢ししを散らして死屍ししさらせ……。『悪戯好きの彗星(コメット・ハリー)------見敵虐殺《サーチ&ジェノサイド》』……」


天高く打ち出された何100発もの銃弾は不規則に弾道を変えながら、しかし確実に私の方に飛んでくる。


私は『雷神殺し(ヨルムンガンド)』を振るう。


銃弾を撃ち落とすためじゃなく、自分のレール・ガンのチューブを切るために。


圧縮された血液が一気に放出され、前方の空間が綺麗な血色に染まる。


これで視覚と嗅覚は封じ、全ての銃弾に血液を付着させた。


血に濡れた銃弾なら私の能力で干渉できる。


曲が……れ!!


銃弾を能力で思いっきり『死神デア・トート』に向けて押し返す。


行けた!


……けど当たった感覚がない……。


音はまだ届かないが、恐らく全弾撃ち落とされているのだろう。


まだ!


チューブを切ってない方のレールガンの威力を最大まで上げて放ち、未だ空気中にある血液を操って竜巻を起こす。


……今回も手ごたえはないし、竜巻もダメージを与えられていないだろう。


思い切り右足を踏み込み、残りの電力を全て放出する。


無量大数(ワット)を優に超える電撃がほとばしり、危険を察知した列車のシステムが結界を展開する。


この結界は周囲環境に多大な被害をもたらす物を外に出さない事を目的としている。


初めの辺りに被害の無い程度の電子が漏れ出たが、結界の安定した今は外界と内側は完全に隔絶されていた。


よって電力が拡散せず、より強力な電撃を『死神デア・トート』に与える事ができるのだ。


……私のできることは全てやった。


血霧が晴れてくる。


「……殺ったか」


あ、言っちゃった。

ー次回予告ー


Sköll(スコル)「……この小説の挿絵が見れる様になったぜ……」


Hati(ハティ)「……それは素敵ですわね……」


Sköll(スコル)「……流石に俺達の絵は無いが、『戦狼ヴェア・ヴォルフ』の『死神デア・トート』は描いてもらってるぜ……」


カンダタ「……ままごとして、楽しいか? 」


死神デア・トート』「……普通……」


Sköll(スコル)「……次回、場所はロザリィちゃんサイドに移って『公爵のつるぎ』だぜ……」


Hati(ハティ)「……お楽しみにして欲しいのですわ……」

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