レッツ・ワキおにぎり!
いやったぁーっ(≧∀≦)!!
ようやく『美少女がワキで握ったワキおにぎり』が登場だぁーっ!!!!
というわけで、ワキおにぎりの登場回になります。
飯テロ、ワキテロです。
お楽しみください!
部屋に戻ったり台所に来たりを繰り返してお米の蒸らす一連の作業を終えると、綺麗に炊きあがった白米を飯台へと移し、団扇を使って扇ぐ。これはもちろん俺がやった。パンパンと大き目の団扇でお米を炊くのは昔からの憧れだったからな。
手で握っても熱くないくらいにお米が冷めると、覇太郎が用意をしてくれていた塩を軽く振りかけ米に混ぜ合わせる。
これで準備は完了だ。
「では、いよいよ私の出番ですね……っ!!」
拳を胸の前で作ってやる気を見せるニーナちゃんに、俺の期待は高まる。
「ぜ、ぜひ俺の前で握ってくれ……!!」
「もちろんです」
ニーナちゃんが上着を脱ぎ、チラシに写っていたのと同じ黒のノースリーブ姿となった。
ラップの上に適量、お米を載せて包み軽く握り球形にする。
そして右腕を高く上げて、一点の曇りもない白色でツヤツヤのワキを広げた。
この時点で俺のテンションは急上昇。そして次の瞬間、俺の興奮はエクスタシー・メーターをオーバーフローした。
そしてーー
ーー柔らかな左手で右ワキに優しく添えられたお米が、ギュっギュっ、っと音を立てて固められていく。
恥ずかしいのか、それとも見られて興奮しているのか、顔を紅く染めながら握るニーナちゃんの息遣いが生々しい。
「で、できました……」
何回繰り返したか、それほど多くの回数ではないが握り終わったワキおにぎりが差し出される。
形は歪で、ところどころお米が崩れ落ちそうになっている部分もある。しかしそれこそがワキで実際に握られたという証拠の1つなのだ。
「い、いただきます……」
俺は慇懃にそのワキおにぎりを両手で受け取ると、ラップを丁寧に剥がし、口へと運んだ。
「…………」
口の中で白米を転がす。生温かかった。
「……ど、どうでしょうか?」
「……美味い。ニーナちゃんの体温を感じた……」
「よ、よかったです! 握ってるところはどうでしたか!?」
「とても、色っぽかった。艶やかで終始興奮しました」
「やった!」
その後、覇太郎とアイアの分も作り始めたニーナちゃんはイキイキとワキおにぎりを作った。
覇太郎は「これがワキおにぎりか……」と何故か神妙そうに頷きながら食べており、アイアは何を考えているのかよく分からないが無言で口に運んでいる。
ぺろりと1つを食べた俺に、ニーナちゃんが「もう1ついかがですか?」と声を掛けてくれたのでお願いした。
「今度はもっとしっかり握ってみちゃいますね!!」
「うん! なんかもう擦りつける感じでお願い!」
「了解しました!!」
ニーナちゃんは今度はラップで包んだお米を手で軽く握ることもせずに、ワキに押し当ててコロコロと転がし始めた。
「お団子の要領です!」
「なるほど! それならより一層風味がつきそうだ!!」
そうしてコロコロされた挙句にキツくワキで締められた『ワキおにぎり・スペシャル』が完成して俺に手渡される。
「味の感想を聞かせて下さいね!!」
「ああ!!」
そして俺は大きな1口でパクリとかぶりつく。
「…………?」
何か、違和感がした。
別にご飯の中に何かが混ざっていたとかそういう事ではなく、瞬間的に何かが違うと思ってしまう。
「カズキさん? どうかしましたか?」
表情に出てしまっていたのだろう、ニーナちゃんが心配そうに尋ねた。
「いや、なんでもない……。それより、これも美味しいよ」
心配そうにしていた表情が、その感想に一気に和らいだ。
事実、単純に握ったワキおにぎりとは一線を画していた。
「最初のコロコロするパフォーマンスも良かったし、やっぱり長くワキにくっつけていたからかニーナちゃんの香りがしっかりと付いててそれがいいか……んじ……?」
自分の一言にピンとくる。
そうだ。
違和感の正体が分かった。
それは香りだった。
俺はニーナちゃんの香りを元々知っている。
記憶が正しければ最初の出会いの場で、空から降ってきたニーナちゃんと衝突した時に生ワキが覆いかぶさっていたハズだから。
その時に感じたのはフローラルで爽やかな、それでいてどこか湿った塩っ気のある香りだった。
しかし、今感じたのはどこかムスクっぽい甘さを持った香りだ。
「ニーナちゃん」
「は、はい……なんでしょうか……?」
「今日って香水つけてたりする?」
「いえ、つけてませんけど……」
つまり、今俺の嗅いだこの香りこそがニーナちゃん本来の香りということだ。
ということは、俺の記憶に焼き付いて離れない、この花の香りは何なんだ?
「ニーナちゃん、こっちの世界に来たときは? 香水をつけてたりした?」
「いえ…………つけたかったですけどね。次元間を漂流して何日もシャワーを浴びれてませんでしたから」
ますます、分からない。
流石に美少女とはいえど、何日も体を流せていない体臭を『良い香り』と感じるだろうか。
もちろん、『良い香り』の定義を変えれば造作もなく『イイ香り』だと断言できる自信はあるのだが、今回はケースが違う。
『良い香り』 = 『フローラルで爽やかな甘い香り』なのだ。
「あの、カズキさん? おーい、カズキさーん!」
目の前でヒラヒラと振られる手さえも目に入らずに、俺は思考の迷宮に嵌まっていた。
その事ばかりが気になって全く周りへと意識を配れていなかったから、その時は俺とニーナちゃんの様子を遠くから物憂げに見つめているアイアの様子になんて少しも気付けていなかった。
ここまでお読みいただきありがとうございます!
ワキどうでしたか!?
ちゃんと美味しそうなワキになってましたかね?
これから先の話は、物語の中核にグイグイ入っていくことになります。
読者様方も加熱していくこと間違いなしの展開が待っていますので、毎日更新をお楽しみにしてください!
ぜひぜひブクマしていただけると嬉しいです(*^^*)




