表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

ある日の昼下がり。

まぁ、夢に向かいガンバ‼

 うわ~暑い。

 初夏の晴れた昼下がり、僕は語ろう。

 夢、それは誰しもが持って止まないものだ。それを捨てるということは無い。しかし、じゃぁ、なぜ夢を諦めなければならない時が来るのか、

 多分それは、自分の限界を指しているのだと思う。

 たまに、テレビでこんな奴を見る。「諦めんなよ!諦めたらそこで試合終了だぞ!?」

 なんて熱血なんだ。試合終了?そんなことは無い、それ以外の試合をすればいいのだから。じゃぁ、逆に諦めないで試合続行するか?限界を知っていてなお試合をするのか?体に無理があるだろう。さらに言えば時間の無駄だ。

 人は平等ではない。そんなこと当然だ。生まれが裕福な人もいれば貧相な人もいる。だから人それぞれ限界はある。

 だが、その中でも何かを磨くのと只々生きるのとは大違いだ。

 と。まぁ、語り部っぽく言ってますけれど、そんな僕も限界を知りながら足掻いていました。

「小鳥遊君ー」

 細やかに聞こえる声は、奥の坂の途中の方だ。

 手を振って歩いてくる。

 様になるな。高橋たかはしさんが手を振り歩くと。

「待った?」

 顔を覗く様にして言う。

「いや、別に………」

 彼女は無意識にやったのかもしれない。只、――――――やられた方はドキッとなるな。うん。ちょっと期待しちゃうかもな。そして告ってフラれる。後自殺。そこまでの未来が見えるな~

「そう?―――」

 確認するように言う彼女にコクリと頷く。そのが彼女は鞄をあさり、

「はい。待ち合わせに来てくれたお礼!」

 ニコリと笑い、鞄から出したのは缶のココア。その缶には小さくホットと書かれている。

 初夏にホット、きついことするな~この子。でも、うっかり何だろうな~なんというか怒れないな~

 僕は無言で受取り、

「で?何か良い材料はあったの?」

 と言った。しかしまぁ、ホットってこんなに熱いもんだったかな~

 手は痛いを通り越して感覚を失っていた。

「ん~これと言って無いのかな。」

 顎を抱え考える彼女は、

 うん、絵になるな、この姿。

「そうでしたか。まぁ、ドンマイです。次頑張りましょう。」

 取り敢えず収集をつける為適当に話を切った。

「うん‼」

 彼女は無邪気な可愛い笑顔を見せた。

 ふふっ恨めないなこの人は。

そんな希望も持てない俺ガンバ‼

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ