拷問と解体と、這い寄る混沌
数少ない読者様へ
投稿が遅くなりすみません
寝てました・・・
それが理由じゃないけど、今回は短めです
今後とも暖かい目でよろしくお願いします!
不機嫌MAXのエルピスさんは、我が部屋の中央で仁王立ち
そして俺は、エルピスさんの美脚を前に正座です、はい。
右手は、武士の情けか回復済み。
・・・しかしながら、傷口塞いで骨折は治さないという鬼の様な所行をしていらっしゃる・・・
なに、この拷問・・・
新しい扉が開きそうなのですがwww
これほどまでにエルピスさんが怒っているのには理由がある・・・
それは、公園からここまで、俺の隠れ蓑として機能していたダンボールのことだ
少し言い訳をさせてくれ、弁明の余地はある筈だ・・・
俺は知らなかったのだ・・・
あのダンボールが、エルピスさんの『禁忌箱』である事を
だから、やっちまったのだ・・・
他のダンボールゴミよろしく、解体作業を・・・
・・・部屋の隅には見るも無惨な禁忌箱・・・
しばしの沈黙の後、エルピスさんが俺に沙汰を下すため口を開く
・・・最後の願いとしては、その美脚に踏まれて死にたい・・・
俺はそっと目を閉じた
「・・・貴様・・・、どうやって禁忌箱を破壊した!?」
エルピスさんの口から出たのは、怒りでも蔑みでもなく、驚きの言葉であった
・・・えっ、・・・何?
・・・死亡フラグ回避?
やったね!
ダンボール解体した位で死刑宣告とか無くてマジよかったぁあああwww
おっと、不味い
とりあえずエルピスさんは感情に任せて死刑宣告は言わないようだ・・・
ならば、質問に正確に答える事で、本当の意味で死亡フラグを回避しよう
まだ俺の生存率は低いままだ・・・
「・・・ええっと、普通にカッターナイフで切って解体しました」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・ふざけてるのか?」
「えっ?・・・」
「たとえ、私の様な力の低い女神が使っているとしても、世界中にその名を轟かす『神具』だぞ? そんな最高位の神の遺物がカッターナイフなんかに切られてたまるか!!!」
怒鳴られた!
くそぉお、母さんにも怒鳴られたことないのに!
「貴様・・・、まさかどこぞの神格に加護を受けた者か? または、その風体で聖人か魔術師の類いか? はたまた、どこぞの神格か?」
「・・・俺の姿が神様に見えますか?・・・」
「どこぞの無貌の神は、外見を変幻自在に変えると聞く・・・」
「這い寄る混沌じゃねぇええよ!」
つーか、クトゥルー神話はギリシャの女神様にも通じるのかよ!
すげー、驚きだわ・・・
・・・もしかしてどこかに居るのか、ニャル様・・・