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俺と少女と、何このデジャブ

~昼下がり、築30年のマンションの共用通路(俺の部屋の前)~


・・・見知らぬ銀髪碧眼の美少女が鼻を押さえて涙目で俺を睨み付けいる・・・


 そして俺の心中は、


『やったぜ! 悪ガキを捕まえたぜ! どうお仕置きしてやろうかwww』から、


『やべぇぇ・・・、女の子だよ、しかも美少女の・・・、あっ、鼻押さえてるよ、あそこに当てちゃったのかなぁ・・・、あーーー、女の子の顔に傷を付けるとか俺どんだけ駄目なヤツなんだよ! わーーー、しかも涙目だよ・・・、俺、女の子泣かすとかどんだけ駄目な・・・(endless)』


 に、シフトしていた。

 

 うん、まぁあ仕方ないよね。俺、まともな女の子と喋った経験あんまし無いし、免疫ないんだwww

 



 とっ、とりあえず話し掛けなければならない

 なんて話そう、最初に『ごめんなさい』か? いやでも、この娘がピンポンダッシュの犯人だった場合、これも不可抗力で謝ることじゃぁ・・・


・・・でも、ピンポンダッシュの犯人だったとしても、女の子の顔に傷を付けるのは不味いだろ・・・


・・・つまり、俺が悪い、決定! この娘、涙目だし、まずは謝ろう。そして、煮るなり焼くなりしてもらおう!・・・


注:主人公は免疫の無い事態に、とてもキョドってます




 俺がいろいろ決心した時、少女の唇が動いた


「・・シテ、ヤル・・」


 背筋が寒くなった・・・・、

 ヤバイ、あれは既に女の子の目じゃない! ・・・あれは・・・


「オマエヲ、コロシテヤル!」


 獲物を前に舌なめずりする殺人鬼の目だ!


 俺は咄嗟にドアを閉めた・・・






・・・閉まらない!

 少女が物凄い力で反対側から引っ張って閉まらない

 少女の握力の前にノブが形を変える・・・


・・・何このデジャブ・・・



 渾身の力を込めるためか、ワンピースのから脚の露出を限界まで披露して、壁に脚を付いてドアを引っ張る

 ヤダァ、かなりの美脚・・・

 


・・・何このデジャブ・・・



 そして外から仄かに臭ってくるGジェットの香り・・・





 俺が手を放した瞬間、少女は・・・、いやエルピスさんは回転しながら飛んでった・・・

 一拍置いて、悲鳴が木霊する・・・


「きゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」



・・・何このデジャブ・・・



 そして、その勢いのまま、転落防止の策を飛び越した・・・

 まずい!


 自分でも驚くほど速く飛び出す、

 空中に投げ出されるエルピスさん・・・


 


 必死に右手を伸ばし、ギリギリの所で彼女の手を掴むことができた




「・・・ふううーー、間に合った、大丈夫ですかエルピスさん? 今、挙げますから大人しく・・・」




『にへら』


 

 俺は見た、あの満面の笑顔を・・・

 俺は見た、獲物を捕らえた狼の笑みを・・・




『バキバキバキ、グチャ、ボキボキボキボキ!!!』


 


 何の効果音かご想像にお任せしますが、モザイク入りまーすwww




 

 これは決して手抜きじゃない!

 手抜きじゃないんだ!


 ただ、ピンポンダッシュ事件をどう収拾させるか困っただけなんだ!

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