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通報と隣人とピンポンダッシュ

 エルピスさんが家を出た後、直ぐに追いかけた俺は、


 何故か今、警察に追われとるwww



 どうやら付近の住人が、


「血まみれの服を着た不審な人物がウロウロしてる」と、通報したらしい。

 

 着替えずに出てきたのが不味かったか・・・


 自分の姿を公園のトイレで鏡で確認すると、

 確かに『どこの殺人鬼?』と言いたくなる風貌の俺がいた・・・

 公園で遊んでた小学生が逃げ出したのも頷けるな!


 流石にこの格好は不味いだろう・・・

 とはいえ、家に帰って着替えるにしても、日本の優秀なお巡りさんから逃げれる自信はない・・・


 そんなとき目に飛び込んできたのは

・・・公園に放置されている段ボールだった・・・


注:主人公はもう正常な判断が出来てません




 

 公園から脱出して10分後~


 俺は、どこぞの『ハイテク特殊部隊の工作員なのに身を隠す道具は段ボールの人』みたいに、隠れながら移動中です。

 ここまでの移動中、意外と問題ありません

 一回、散歩中のお婆ちゃんに動いてる所を見られましたが、

・・・目を逸らされました、後は問題ないです!


 公園に入るまでは大勢パトロールしていたお巡りさんだけど、

・・・ぜんぜん、エンカウントしねぇー・・・

 ぜんぜん、見かけないし、休憩の時間なのかもしれない、ラッキーwww


 順調に家に帰れはしたが

 いかんせん、段ボールに隠れながらの移動だ、公園からここまで2時間の大移動だったぜ!


 

 ジャージ(緑)に着替えて再出発

 と、いう所で玄関チャイムが鳴り響く

 こんな時にどちら様でしょうか?


 一応、お巡りさんではないか確認するために覗き穴から外を確認・・・


・・・誰も居ないのですけど・・・


 怖い・・・、これが俗にいうピンポンダッシュというヤツでございましょうか!


 おっと、そういえば食糧を調達せねばならないのだった

 一度、財布を取りに戻り今度こそ出発

 と、いう所でまた鳴り響く


 今回は直ぐに、覗き穴から外を確認・・・

 見当たらねぇ・・・


 こうなったら、捕まえてみたくなりますよ

 背の低いガキなら、覗き穴の死角に隠れられるし、ドアを開けたら直ぐに捕えられるかもしれねぇ

 そう思い勢いよくドアを開けたんだ・・・


 ガチャ!


「コラ! 悪ガキ、大人しく出てこい!」

「・・・・・・・?」


 ドア開けた直後、目の前に居たのは、眼鏡が似合う見知らぬお姉さん

 右手には買い物袋をぶら下げ、左手には部屋の鍵が握られている・・・


・・・もしかして、お隣さん?・・・


 キョトンと、こちらを見るお姉さん・・・

 顔は凄く整っており、美人にカテゴライズされる部類の人だろう


・・・辺りを沈黙が支配する・・・


 やヴぇぇ、沈黙に耐え切れねぇえ・・・

・・・逃げよう・・・


「すっ、すみません! 人違いでした!」


 ガチャン!


 部屋に逃げ込み、呼吸を整える

 隣の部屋から、ドアの閉まる音がしたことから・・・

 やっぱり、お隣さんか!


 しくじった、しくじっちまった、

 恥ずかしい、死にそう・・・


 悶え死にしそうな俺をよそに、また、チャイムが鳴り響く・・・


・・・次で、仕留める・・・


 俺はそう固く心に決め、ドアを開け放った、凄い勢いで


「へぶしっ!」


 ドアに何かが当たる鈍い音

 そして言葉にならぬ、懐かしい悲鳴・・・


 その悲鳴を発したのは、目の前で鼻を押さえる、またしても見知らぬ少女であった



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