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不純と健全と供物提供

 土下座開始から十数分経過~


・・・泣きたくなって来た・・・


 何故俺は段ボールに向かって土下座しているのだろう?

 何故、段ボールに罵声を浴びせかけられているのだろう?

 何故俺の身体から、Gジェットと血の混じったカオスな臭いがするのだろう?


・・・どれ一つとて答えは無い・・・


 今俺は、『自業自得』という言葉の意味を理解した


「・・・おい貴様、聞いているのか?」


 幾分、怒りのボルテージが下がった声色だ。

 土下座してから段ボールさんの罵声が止むことは無かったが、やっと落ち着いてくれたようです。

 恐る恐る顔を上げると、段ボールさんの表情(?)からも怒気は感じられない。


「私は腹が減ったと言ったのだ、聞こえていないのか?」

「!?」


 若干、声に怒気がぶり返し掛けてるが・・・、

 段ボールさんは、凄い問題発言をなさいました。


 騒動自体は俺が悪いにしても、人の部屋に無断侵入しておいて飯をだせだ?

 ふざけるのも大概にしてほしい!



 俺は何処の二次創作に迷い込んだんだ!

 腕によりを掛けて作っちゃうわよ!


 だって意識してなかったけど、声的に女の子だぜ!

 顔はまだ拝見してないけど、

 美脚だぜ! 美脚! BIKYAKU!


 俺みたいに、『何時、空から美少女が降って来てもいいように』準備している人間から言わせてみれば、夢が叶ったも同然だぜ!

 どうやら去年のクリスマスにしたサンタさんへのお願いが叶ったようだ。

 少し遅いけど、グッジョブ・サンタ!



 こんな時のために、中学では男子で唯一家庭科部に所属し孤独な三年間を耐え、家ではお袋から我が家の味を伝授してもらっていたのだ。

 母からは、『あんたは産まれて来る性別間違えてる』と指摘された。

 母はどうやら俺のことを『家庭的な息子』と思っているらしいが・・・

 その動機が不純というか、邪なことを知らないのだろう・・・

 


 いや、健全なのだ!

 何時、落ちてくるかもしれない未だ見ぬ美少女のために準備することは至って健全だ!

 その実、落ちては来なかったが引越し業者シロネコヤマベで、段ボールに入った美脚の女の子が運ばれてきたではないか


・・・諦めなければ夢は叶う・・・


 俺は、言葉を深く胸に仕舞い込んだ。



・・・さて、テンションも落ち着いて来た所で・・・


 何作ろうかしら、

 残念なことに引越し直後で、まともな食材が無い。

 あるのは『うどん』ぐらいだ・・・


 仕方ない、食材は夕方にでも調達するとしよう

 今は、腹を空かしている段ボールさんに『うどん』を提供しますかね。



 出てきた『うどん』を見て段ボールさんの一言


「なんだ? これが供物なのか? ・・・我への供物にしてはお粗末すぎるぞ!」


 いろいろ、文句を言っていたが、空腹が勝ったのだろう

 食い終わっての一言はコチラ


「・・・なかなかに美味であった」


 どうやらお気に召されたようだ。



 やべぇ、カワイイwww


 ちなみに、食べ方は謎に包まれとる・・・

 俺が水を取りに行っている隙に、『うどん』は食い終わってた・・・

 水も一瞬目を離した隙に飲み終わっていた・・・


 気味が悪いを通り越して

 そこまで頑なに俺に顔を見せないとなると、逆に清々しいっすわwww

 書き忘れがありましたので加筆修正しました


・・・早く外に出てくれるよう頑張ります


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