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ごしゅっきん

もう お昼…?


そんなわけ無いよな


「おはよ

ございます…」


ただでさえ狭い空間に

なよなよの店長が

体をぴったり寄せてきた


「ゅぅーちゃん、

ぉはょぉ♪」


最近よくみる

綺麗系ではなく


一昔前のオカマバーにいたような


口まわりの青々とした〈ママ〉

が…、店長、ひろし


二人きりの時はゆみ子と

よべと言う


「まだお昼じゃないのに」


軽く肩を押し退けた


「なぁーにぃ、もぉ

たまにぃはやくきたからってぇー

そぉんなぃゃなかぉしないでょぉ、

きょうはぁ、ぁたらしぃこがきたのぉ、

ぁのねぇ

ほんとぉにぃ、みたことないくらぃのすげぇぶさいくだからぁ、

ゅぅちゃんあまり、

わらっちゃだめよぉ。どぅせ、

すこしのあいだだからぁ、ちょっとわらっちゃうくらいならぃいけどぉ、」



「笑わない」


ばか。あほ。


ひろしの手を腰からはなして


バックルームのドアをあけた


レジの方に


こちらに背中を向けてたっている


よく日に焼けて


背の低い女の子がいた


「山岡優介…さん、

22才、

僕の2つ上で、

ナカヤママートの先輩です」


あぁ、笑わない瀬尾くんが


精一杯の愛想を振り撒いているのだから


僕は彼の年なんか


もう


いくつでもいいと


思った



お香のような…

スパイスのような

不思議なにおいがする


「翔です、

翔ぶ、の翔です」


「しょう…

だけ、?」


「今のところは、。」


逆光でギラッとした


今朝の女の子を


僕は思い出した


地元の子じゃない、


こんなに


たくさんの


香りと、

アクセサリー


をつけてる



父親が開けたりしめたりしては

ふわっと香る


あの箱の匂いに少しにてる



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