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【The Back Rooms】  作者:
52/55

【Lv.420η:古代の草原】

くぐりぬけてきた先には広大な草原が広がっていた。

所々に湖や川、森などが存在しており、数日過ごす分には困らなさそうな場所だった。

今着ている服で快適に過ごせる程に気温は高くないようだ。


近くに川がある。そこまで行って見てみる事にした。

川は透明に澄んでいて、石や粘土を中心として魚も住んでいる。サケやウナギっぽく見える。

それが何匹も仲良さそうに泳いでいる。


草原自体もよく観察してみると、樹木の他に小麦や大豆、果樹が色んな所から育っているのが確認出来る。



これだけ広いならば、誰かが住んでいてもおかしくはないだろう。思うがまま歩いてみる事にする。


広く広くこの草原を歩いてみよう。

心地よい風も吹いて、心が少し穏やかになる。

草の香りに誘われて、色んな場所に足を運んだ。

ある時は馬や羊に会って交流したり…

またある時は狼に出会ったり…

どの動物も友好的であり、優しく接してくれた。

その優しさで心が温かくなった。



やがてどれくらい歩いただろうか。

疲れが出た時に何かが見えた。

大きな町がある。

と言っても近代的なイメージではなく、遊牧の雰囲気を感じる。あそこには何かが住んでいる?

恐る恐る歩いて近づいていく。



その町は、大きなテントのような物が沢山建てられている。

大きさは様々だ。人型のものが何十人も見える。

荷物を持って歩いていたり、動物と一緒に歩いている人型もいる。割と発展しているように見える。

その内の1人がこちらに気づいて近づいてきた。

ビクッとしたが、雰囲気から悪そうな人型とは思わない。


「3<・」:<7÷^?」


何を話しているかは分からなかった。

首を傾げていると、何かに気づいた人型が懐からピンマイクらしき物を取り出してつける。


「あー…えっと…これで言葉が分かるでしょうか?」


急に日本語で話し始めた事に驚いていると


「初めまして、私は此処に住んでいる者です。貴方は?」


自身は地球にいた事、この世界に落ちてきた事やどうやってここまで来たかを話した。


「成程、地球から落ちてきた人がいる事を聞いた事はありましたが…此処まで来る人…もとい人間自体を初めて見ました」


人型はジロジロとこちらを見てくる。

まるで珍しい物を見たような、好奇心に満ちたような表情をしている。


そこで話が盛り上がり、此処がどんな町かを聞いた。

・此処は川沿いで自給自足の農耕生活をしている人がいる

・職業がある事

・平和的な生活を望み、争いを拒む人達が集っている

・君主制度や統治機構等が存在しない

・言語は印欧祖語に近い

・土地や生産活動に用いる道具、非移動式建物は誰でも使える


を教えて頂いた。

人型に感謝を述べた。

最後に此処に長居したら迷惑になると思うから、邪魔にならないように移動するから、何処に行けば良いか教えて欲しい。と質問した。


「貴方が何処へ行きたいかにもよりますが…但しどれも一方通行になります」


そう話して、以下の移動場所を教えてくれた。


自身が選んだ場所まで人型が案内すると、人型はニコニコして手を振っている。


「お互い名前を知らない同士の不思議な出会い、私は忘れません」


互いに手を振りあいながら、選択した道を進んだ。



鳥居をくぐる▶︎https://ncode.syosetu.com/n9780lt/55/


転移装置(一方通行)


食料物資調達に利用▶︎https://ncode.syosetu.com/n9780lt/44/


行楽用に利用▶︎https://ncode.syosetu.com/n9780lt/55/


走ってやってきた所▶︎https://ncode.syosetu.com/n9780lt/26/



(放浪者の貴方がドイツ語を学んでおり、とある特定の歌を歌ってしまった場合)▶︎ https://ncode.syosetu.com/n9780lt/40/












故郷を懐かしみたい人は↓






「え?やっぱりまだこの世界の自然を楽しみたい?別に構いませんが…それなら、たまに私も考え事をする時に来る、とっておきの場所にでも案内しましょうか?」


その言葉に頷くと


「ではこちらにどうぞ」


人型の後ろについていく。



「こちらになります」


歩いて15分程、果樹が色んな所に生えており、いろんな小さな花が咲いている場所に着いた。少し先にこの人型が作ったのだろうか、水飲み場みたいな場所がある。


「此処は鳥の住処になっている木があるので、此処で寝転がっていると鳥の鳴き声が子守唄となって眠れる場所でもあるんです。町がある所から離れているのも相まって、人が来ないのです」


そんな素敵な所をどうして紹介してくれたのか?


「貴方からは悪い気配を感じなかったので。悪い人ではないと私の中では思っていますから。ではごゆっくり…」


人型がそう答えてニコッとして、来た道を戻っていった。



案内された場所に来て、なんだか神聖なる雰囲気を感じ取る。確かに此処は素敵な場所であり、水の音や草の葉が擦れる音が良い心地に広がる。


ふわふわの草原に座り、ゆっくり横になった。

日差しが暖かく、一眠りするにはちょうど良かった。

仰向けになり青空を見た。そよ風が心地良い。

雲1つなく、鳥の鳴き声を聞きながら何も考えずに心身を休める。

こんな風に仕事や勉強を考えずに、ボーッと時間を過ごしたのはなかった。こんな暮らしを地球でもしてみたかったな…ゆっくり休む時間が…。


なんて思いながら目を閉じて、自身の故郷をふと思い出す。

小さい頃、森で虫取りをしたり滝で涼しんだり…。

昔の子供の頃を思い出して懐かしんで…。



いつの間にか眠っていた…。




おはようございます▶︎https://ncode.syosetu.com/n9780lt/53/

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