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【The Back Rooms】  作者:
51/55

【The Front Rooms】【エンディング】



















…記憶がハッキリしていない。

頭の中がグルグル回り、さっきまで何をしてたとか、何を食べていたかをうろ覚えでしか覚えていない。

身体を動かそうとするが、自分の身体と頭の働きがリンクしていないようで、思う通りに動かせない。


突っ伏している状態だという事は分かるが、どんな状況かは分からなかった。


「人が倒れてる!」



「誰か救急車を呼んで!」



そんな声が聞こえて人がいたという安心感もあって、その場で気を失った。













次に目を覚ましたのは、見慣れない天井だった。

何かが視界の端に映った。花瓶の中に入れられたフリージアが咲いていた。


看護師が様子を見にやってきた。

目を開けていた事に驚いていた。


「目覚めました!先生を呼んで!」


バタバタと慌てて看護師が出ていく。


その光景をボーッと眺めていると、扉前で誰かと話している声が聞こえた。恐らく先生と看護師だろうか。

やがて、扉が開かれ先生一人で入ってきた。

パッと見4.50代程だろうか。

白髪が何本か入っている。

穏やかな人そうだ。


「目覚めたと聞いて急遽駆けつけてきましたが、本当に良かった…このまま異常がなく経過観察も良好が続いたら、退院しても良いでしょう。ですが、あと少なくとも1ヶ月は居てくださいね」


その言葉に頷くと、先生もうんうんと頷く。


「貴方が目覚めるまでに2年間の月日が流れていました。しかし半年後、貴方の携帯を失礼ながらお借りしまして、電話帳に入っていた方に緊急連絡先として連絡しました。本当は家族様と繋がれば良かったのですが…。連絡が取れてから半年後にお見舞いに来られ、その日を境に毎日貴方の顔を見に来ていました。昨日もいらしてましたから…。先程その方に連絡もしましたので、すぐに来られるでしょう。それでは私は失礼します。また何かあれば呼んでください」


そう言い残し、先生は退室した。




見舞いに来た人…一体誰だろうか?

そんな人、居ただろうか?


…頭の中に1人浮かんだ。


居るとするならば…




そう考えていると、コンコンと扉がノックされた。

はい、と短く返事をするとその人が5本のピンクの薔薇の花束を持って現れた。

前髪は長く表情はよく見えないが、口元が微笑んでおり、黒いパーカーを着ている。

目元付近から、一筋の涙が流れている。



『やっと目覚めてくれたんだね、███。生きていて本当に良かった、また会えて嬉しい。ありがとう』



【BEST END 貴方に出会えて良かった】

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