【極東バイキング】
エレベーターから降りて、3Fに着く。
内装は以下にも中華!というより、和風様式ような感じであり、今の時代には中々見られない感じだ。
ここもビュッフェ方式だ。
和食や洋食のビュッフェはたまに見るが、中華や韓国料理を中心としたビュッフェを見るのは初めてだ。
探せばいくらでもそういうのはあるかもしれない。
機械を通して、バンドを読み込ませる。
お盆とお皿と箸がセットで現れた。
それを両手で受け取る。
自分が知ってる中でよく食べていたのは、麻婆豆腐や肉まん、焼肉に行ったら必ず冷麺を食べていた。
また料理名が故郷の国の文字になっている為、分かるようになっている。
ビビンバやビャンビャン麺など有名な物もあれば、トッポギ、チャプチェ、マンドゥ等あまり食べない物も多くあった。
自身が中華や韓国料理をあまり食べないというのもあってか、新鮮な気持ちになりながらお客さんと共に料理を楽しむ事にした。
地球でも見た事ある、ビビンバと冷麺をお盆の上に乗せて持っていく。
ドリンクコーナーには普通の烏龍茶や水、コーヒーの他に発酵飲料のシッケ、果肉が入っているジュース?などがいくつか置かれていた。
この中なら無難なコーヒーだろうか…?
(多くの人は何を飲むだろうか?)
すぐそばに置かれていたコーヒーカップを手に取り設置する機械に置くと、自動的に注がれた。
空いていた席へ座り、早速料理を頂く。
箸を手に持ち、ビビンバの肉を口の中に放り込む。
あの時と同じ味が口の中にじんわりと広がる。
肉の懐かしい味がどこか心に打たれる。
こんなにも美味しい物なのかと。
そこから箸の手が止まらない。
ガツガツと口の中に肉やご飯を入れて味わい食べて、時々コーヒーを飲んで流し込む。
冷麺を啜る。
冷たくて喉越しが良くて、今まで食べてきた冷麺の中で一番美味しいと思うだろう。
具材もキュウリやハムや卵がのせられて、冷やし中華のように飾られている。
知っている食べ物だったからこそ、胃の中に次々入れていった。こんな時がずっと続けばいいのに。
それからも幾度もおかわりしては食べて、おかわりしては食べて…ああなんて裕福な時なのだろう。
食べる幸せとはこういう事を言うのだろう。
時間がどれくらい経ったのかとか分からない。
けれど、心ゆくまで食事を楽しんだ。
…ふぅ、とお腹いっぱいになって休憩する。
相変わらず周りは賑わっており、美味しそうな匂いがずっと漂っている。
最後の〆に、果実入りのジュースを飲んで終わろうと思い、ドリンクコーナーへ向かう。
ドリンクコーナーのコップを手に取り、果実入りのジュースが注がれる。
中にはオレンジのような物が入れられており、それが更に美味しくさせているのだろう。
一口飲むと、果汁100%のような味がする。
席に座り、ゆっくりジュースを飲み味わった。
急ぐ必要もない。身体が落ち着くまでその場で過ごした。
お腹いっぱい食べたせいか眠気を感じる…。
と感じたと同時に眠気に逆らえずに堕ちていった。
夢は見なかった。
時間がどれぐらい経ったかは分からないが、目覚めた時も眠る前と同じでお客さんで賑わっていた。
欠伸をして背伸びをする。
ふと目にした所に、出口のような扉がある。
そういえば、一部を除いて出口に繋がる扉があるとか言われていたっけ…。
その扉自体は何の変哲もない、ただの扉だ。
扉を開いて進んだら、戻ってこれる保証は無い。
この先に進むか…それとも他の階に行くか…?
・5F(出口修理中)▶︎https://ncode.syosetu.com/n9780lt/45/
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