【Backrooms Burgers】
エレベーターから降りて、4Fに着く。
そこには、地球に店舗を構えているファーストフード店が沢山…ズラーッと並べられていた。
座って食べられるスペースの他に、立食も出来るスペースがあるようだ。
歴代の期間限定メニュー、ローカルで取り扱っているメニューが食べられるようで、アイスやドリンク、乳製品の飲料も売られているようだ。
子供の頃に好きで食べていて今ではもう撤廃して無くなってしまった大好きなメニューがそこにはあった。
もう二度と見られない、手に入らないと思っていた思い出の食べ物が、今まさにそこにある。
左右どちらを見ても懐かしい物ばかりだ。
アイスやドリンクは自動販売機にて売られており(お金を入れる所はないので実質無料で手に入れられる)それが色んな所に置かれており、見ている限りでは中身が被っている箇所はなさそうだ。
何か飲みたいなと思い、近くにあった自動販売機を見てみる。そこには、懐かしい瓶のコーラやソーダが売られていた。瓶の蓋を開ける機械が付けられている。
早速コーラを買ってみる事にする。
ボタンを押すと、目の前に瓶のホログラムが浮かび手を出して受け取る形で待つと、実現化し掌の上に瓶が乗った。コーラが入った瓶は、今まさに冷やした水から出したてのように冷たかった。
蓋を開ける箇所で開け、飲食スペースに行ってから、喉にコーラをゴクッと流す。
何週間、何ヶ月ぶりにこの味を待ち望んでいたか。
懐かしい味と炭酸が喉を通り越し、胃の中に入る。
無言で一気に飲み干してしまった。
大きな噯が出る。実にはしたない事だが、今はそんな事はどうでも良かった。
ここは懐かしさを味わえる天国に違いない。
そう思えたのは初めてかもしれない。
コーラを買った自動販売機の横にゴミ箱らしき箱があった為、その箱の穴に瓶を入れてみる。
スポン!と言って吸い込まれた。
それ以外変わりはなかった。
座って食べられる飲食スペースで、懐かしく思っていた料理や飲み物を沢山食べてきた。小さい時に大好きだった昔懐かしい焼きそば、修学旅行の時に行って、1度食べてからも忘れられなかったスープ等…想い出に浸りながら1品ずつ注文し食べてきた。
お腹いっぱいになる前にスープを飲んでいた時、家族と食事をしていた時の頃を思い出した。
その時に落ちた涙のせいか、食べ終わる頃には少ししょっぱい味もした気がした。
休憩をしてから落ち着かせるために、このフロア内をゆっくり探索した。
さっき食べた物から、地球にいる時に食べていた物のお店が遠くへ遠くへ続いていた。
まるで巨大なお祭りに来たかのような気持ちだ。見ているだけでも楽しいのだ。
暫くこの状態を楽しんだ……。
…歩き始めて1時間ぐらいだろうか。
もっと時間が経ったのだろうか。
ずっと歩いた気持ちではいたが、まだまだその先にはお店と自動販売機が続いている。
無限に続くんじゃないかと思う程に長い。
すっかり足も棒になる程に歩き疲れた。
ちょうど休憩場としてベンチがぽんと現れた。
そこに座る。
隣にもナニカが座るが、何かしてくるわけではないのでこちらも触れないでいた。
自分で足を揉んでマッサージしていると、大きい影が包み込む。顔を上げれば、ガードマンが首を傾げながら覗き込んでいた。
沢山歩いたが出口までは遠すぎて行けないので、お手数を掛けるが入口まで戻してほしいと願った。
そのナニカは頭らしき物を縦に2回振ると、ぶわっと███を包み込む。怖くて目を瞑る。
気づくと、4Fに来た時のエレベーターに扉が開いている状態で乗っていた。
ナニカは手を振って見送っている。
それに応じる形で少し手を振ると、エレベーターの扉はゆっくりと閉まった。
来た時に賑やかだったあの大繁盛の声は、しーん…と静かになっていた。
次に行くのは…?
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