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【The Back Rooms】  作者:
37/55

【紫の観覧車】

紫の観覧車に乗る。

この観覧車は紫のグラデーションがかかっている。

下から上に行くにつれて濃くなっていく。

椅子に座るとゴンドラの扉が閉まり、ゆっくり上に上がっていく。変哲も何も無いただの観覧車のようだ。

 

と思っていたら、いつの間にか反対側に紫の花が咲いている。花が土や水無しで生きられるとは到底思えない。

つまりこれは造花だ。


なんて思いながら眺めていると、ポン…ポン…と二本生えた。目の前で起きた事が信じられなくて、目を擦ってもう一度見ようとする。

 

 

 

 

色鮮やかだった世界は紫に包まれている。

 

 

 

 

驚きのあまり椅子から立ち両手を見る。

紛れもなく肌色だったものは紫に変わり果てている。

ハッとして前を見るが、景色も何もかもが紫に包まれている。

 



額から汗が流れる。

突如別世界に引きずり込まれ連れて行かれたような気持ちを考えた事があるだろうか?

何度目を閉じて開けても色は戻らない。

咲いた花は何も言わず、ただじっとゴンドラに揺られながらそこに咲いている。




椅子に座り、目をもう一度閉じる。

手を組み祈りを捧げる。




ああ神よ。



どうか無事にあの観覧車の中に戻れますように。




強く手を握り祈る。




僅かな時間しか経ってないと思うがすごく長く時を感じた。

 

 




 

ガゴン!と音と共にゴンドラが揺れ、椅子から落ち床に叩きつけられる。

頭をどこかの壁にぶつけ少し呻き声を出しつつも、扉があった方に自然と身体が動く。

観覧車に乗る時に階段を15段ほど登る必要があるのだが、紫の恐怖にそんな事もすっかり忘れていた為、手を地面につけようとしてスカし、転げ落ちた。

漫画でよく見るようなあんな落ち方をした。

少し涙目になりながらも目を開ける。

 

 

紫の支配はなくなっており、様々な色が視界に飛び込む。

 

ああ、帰ってこれたんだ…良かった。

ホッと安心のため息が吐かれる。

一時はどうなるかと思ったが生命あるだけ良かった。ぶつけた箇所を抑えながら、来た道を戻っていく。

 

その後ろには、複数の紫の花弁が零れていた。


白▶︎https://ncode.syosetu.com/n9780lt/34/


赤▶︎https://ncode.syosetu.com/n9780lt/35/

 

青▶︎https://ncode.syosetu.com/n9780lt/36/

 

緑▶︎https://ncode.syosetu.com/n9780lt/39/

 

黄▶︎https://ncode.syosetu.com/n9780lt/38/

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