【フロントルーム】【エンディング】
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気を失っていたようだ。
ゆっくり目を開ける。地面から土の香りがする。
身体が痛い。だが、ゆっくり動けば大丈夫そうだ。
身体を起こす。
そよ風が靡いて頬を撫でる。
葉っぱが1枚落ちてくる。紅く染まっている。
季節は今は秋のようだ。
あれから時間は経ったのだろうか。
経ってないのだろうか。
よく分からない。
ここは何処だろうか。見覚えがない。
茂みの中に隠れるように倒れていたようで、少し先に公園が見えるようだ。
どこからか音楽が流れ、ニュースが流れる。
『皆さんこんにちは!10月×日お昼の時間になりました!ニュースをお伝えします…』
時間は昼頃のようだ。
自身の身なりは落ちた時から巻き戻ったかのように、入る前の姿だった。持ち物もちゃんとある。
日付も落ちた日から数日経ったくらいだろうか。
あの世界に落ちた時には、この世の終わりを感じながら進んでいたが、僅かな可能性を信じて前に突き進んで良かった。
グゥ~…
お腹がすいた。
戻れた記念に何か食べていこう。
あれはきっと長い夢だったんだ。
そうだ、そう思おう。
茂みからガサッと出て、軽く汚れを叩き落とし背伸びをする。自分のお気に入りのお店に行く事にした。
さて、何を食べよう。
普段の生活にまた戻るだけだ。
だがそれは知らないだけで、幸せに恵まれている事を感謝した上で成り立っている事を忘れてはいけない。
いつだってアレとは隣り合わせにいるかもしれない。
【Good END おかえりなさい】




