貧困に憧れた富豪ビックアラン
貧困地区と言うのは何処の街でもあるものですね
ご主人様
私達も他人事ではないのですけど
あまり意識しないのは幸いですね
そうだねぇ
理由は様々だろうけど
必要性はあるとは思うな
全部が全部上手く行く世界でもないしね
んで ご主人様は
あの奇妙な話を信じてやって来た訳ですが
物好きですよね
無いかも知れませんのに
だって気になるじゃないか
富豪ビックアランが残した痕跡とかさ
………………
ビックアラン
彼は選ばれた富豪である
有り余る資金 安定した投資
優れた判断力 隙無き対応
誰もが認める富豪の1人である
そんなビックアランはある日
奇妙な憧れを抱いたのだ
貧困生活
彼かいつ頃その様な生活に憧れたかは定かではない
しかし資金と行動力がある者が叶える動きは
何事も大きくなりやすいものではあるのだ
彼は現地にある契約を持ち込んだ
安全性の確保だ
その為に様々な手段を揃えた
警備隊や医療機関
貧困地区に合わせた特別な対応
仕事と言うには粗悪だが
チェックリストの数々などによって
データベースとしての取引など
ビックアランは兎に角環境を整えた
そのお陰か貧困地区には貧困地区なりの
特殊な生活が始まった
まず環境は良くなった
しかしそれは根本的な解決策では無かった
データベースとして資金配分は
ポイント制として管理し
下手な不正は徹底的に処罰した
こうしてビックアランは
独自のビシネススペースを与えたのだ
その影響は実際様々な変化を起こした
まず細やかな娯楽が充実した
そして治安も改善されていった
監視と言えばイメージが悪いかも知れないが
管理者が優秀だと
それは受け入れられるものでもあったのだ
ビックアランは自作自演の天才だったのだろう
彼が望んだ世界を映し出した作品は
この完成された世界にひっそりと
高値の中古品として古本屋に置かれてると言う
それは意図的に
資金が回ると確信から
彼が仕掛けた招待状なのかも知れない
………………
それがコレの訳だねぇ
ショーケース何かに飾られてる何てびっくりだ
懐かしなぁ昔私が描いたらヤツだよ
やっぱり
ご主人様が思い付きで
富豪の道楽として描いたものですね
確か貧困ながら
自給自足など中心に描いてた作品で
何かとんでもない金額なんですが…
どうしてこうなった
そこにあるのは
値引きなんかさせられないよ
お客さん
お求めかい?
うん お求めです
きっちり買わせて貰うよ
物語とは受け継がれるものだ
始めの価値は誰かの切っ掛けになる事も珍しくない
ビックアランの様な実力者の影響は様々だろう
私は彼の物語を買ったのだ
この思いはきっと私の新しい世界を広げるだろう




