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百物語をしていたら  作者: 北見剛介


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5/5

第5話


そうして案内してもらった家は、思った以上にちゃんと家だった。屋根は木材でできているし、家の中も、外からは想像がつかないほど広い。もっとキャンプみたいな家を想像してたんだけど。これも魔法の力なのかな。


「じゃあ、説明始めんぞ」


ショーさんが咳ばらいをして話し始めた。ショートケーキさんだと長いうえに、笑ってしまいそうなので、心の中でショーさんと呼ばせてもらっている。


「まず、魔法にも種類がある。一つ目は、さっき俺がやった操作魔法、名前の通り、物を操ったり、さっきみたいに人を拘束することが出来る。極めれば、人を洗脳して、自分の思うがままに操ることも可能だ」


「洗脳・・・・怖いですね」


木本が顎に手を当てて言う。


「ああ、ずいぶん昔の話になるけど大勢の民衆を洗脳して、国家転覆を企んだ魔法使いもいたぐらいだからな」


なるほど。そりゃぁ、魔法を悪いことに使う魔法使いも出てくるよね。だってそんな力があったら使いたくなっちゃうもん。


「二つ目は放出魔法。相手に魔法弾やビームをぶつけたりすることが出来る。一番最初にマスターするべき魔法だな」


お、なんか魔法使いっぽい。戦いとかでも役立ちそうだし。でも一番最初にマスターすべきってことはそんなに難しくないのかな。なんかそういうのって難しそうなイメージあるけど。


「一番最初にマスターすべきってことは、割と簡単なんですか?」


「そうだな。ただ魔力の塊をぶつけるだけだし、威力の挙げ方もぶつける魔力の量を増やせばいいっていう単純なものだしな。つまり魔力が多い魔法使いの放出魔法は、絶大な威力を誇る」


そう言うと、ショーさんは身震いしてどこかおびえたような顔になった。何か嫌な思い出でもあるのかな。


「三つめは出現魔法。何もないところから火とか水を出現させたり、物を生み出すことが出来る。けっこう便利な魔法だぞ」


確かに物を出現させるっていうのは便利そう。魔法で出現させれば、物を持ち運ぶ必要もないし。


「じゃあ、この家も出現魔法で建てたものなんですか?」


「いや、これは召喚魔法で召喚した家だ。召喚魔法は、自分の魔力をつけたものを召喚することが出来る。この家も、ここに来る前に住んでた自分の家を召喚したんだ。魔法動物、ドラゴンとかリヴァイアサンとかも理論上は召喚可能だ」


ドラゴン、リヴァイアサン、随分心躍る単語が出てきた。戦いの中で、「来い!!ドラゴン!」とか言って召喚出来たらかっこいいよなぁ。それに強いだろうから、敵に苦戦することもそんなにないだろうし。決めた。俺は召喚魔法を極めてやる。


「ドラゴンとかリヴァイアサンってどういう風に召喚するんですか?」目を輝かせながら聞いてみた。


「魔法動物の召喚は家とか、物を召喚するのとは少し違うんだ。召喚したい魔法動物に実力を認められなきゃ、召喚することはできない。ドラゴンとかリヴァイアサンは住んでいる環境が人が入り込めないような場所だし、その実力もけた違い。まぁ、人間に召喚するのは無理だな」


なんと・・・・・ドラゴンを召喚して、暴れまわるという俺の夢は潰えたか・・・・いや、諦めないぞ。いつかドラゴンを召喚してモンスターをなぎ倒してやる。


神様、よくわからないまま異世界に飛ばされたんだから、このぐらいは許してください。


「魔法の系統はこれで全部だけど、何か他に質問はあるか?」


「あの、いいですか」


「おう、えーと・・・・」



「木本です。魔法にも魔法使いごとに合っている魔法とか、得意な魔法とかがあるんですか?」


「もちろんだ。例えば俺は、操作魔法が得意だから、戦闘ではモンスターの動きを止めたりとか、物を飛ばして攻撃したりする戦い方をすると思う。実際に戦闘したことがないからわからないけどな」


「自分が得意な魔法を調べる方法はあるんですか?」


「とりあえず全部の魔法の基礎を習得して、その中からしっくりくるものを選ぶって感じだな。わかりやすい診断方法みたいなもんはない。だから今から、魔力の使い方の修行をしてもらおうと思う」


「魔力の使い方・・・ですか」


「そう。魔法っていうのは頭の中で描いたイメージ通りに魔力を変化させる。そんで魔力を精霊の力で増幅させるんだ。だからまず魔力の使い方がわからないと、そもそも魔法は使えない。そこで、これを使う」


ショーさんが手に持っていたのは、先ほど魔力のあるなしを調べるために使った石だった。ただ先ほどと違うのは、石が先ほどのようにまばゆく光っていないことだ。


いや、光ってはいるのだが、あくまでうっすら光っている程度だ。と、思ったら今度は石が液状になったり、正方形になったりと次々と形を変えていく。


「こういう風に石の形や明るさを自由自在にコントロールするんだ。頭の中でイメージして、自分の中の血液を石に流し込む感じだ」


こうして、俺たちの修行の日々が始まった。


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