正義不滅
さてさて、お待ちかねの2作目!
ガンマという私の大好きな作品が下敷きというかなんというかになっているかもしれませんね……
とりま、何も考えずに読んでみてください!
面白いと思いますよ~
21xx年、世界は人類史上最悪の薬害によって、革命とも呼べる出来事が起きる。
薬は人類の体に悪影響を与えることはなかった、しかし人類を新たな方向に進化させることとなった……人類は怪人の様な力を手に入れ、正義の側に立つ者と悪の側に立つ者に別れ、混沌を極めていた……
幸か不幸か、Xエネルギーと呼ばれるその薬は、様々な物に混入していた、その為日本だけでも変異した者は人口2億人のうち、500万人程が変異していると考えられている……
4/13 23:49 東京 吉立川地域
「はぁっ……はぁっ……はぁっはぁっ……」
後ろから奴が追ってくる、得体の知れない奴が追ってくる……
息があがり、足の感覚が無くなり始めた
もう15分も全力で走っている、奴はまだまだ体力があるのだろうか?
ゴッ!と飛び出た石に私がつまずいた、そのチャンスを奴は逃す訳はなかった……
「フヒャッ…フヒャッ…ウマソウ…」
熊よりも大きな化け物が私を覗きこむ。
「いやぁ…やめてぇ…」
対話は無駄だと知りつつも、口は自然と動いた。
Xエネルギー……全てはこの地球上の被害者の人生を狂わせた最悪最狂の物のせいだ……
自然と股の辺りと目元に暖かい物が流れ出す、失禁だろうか?涙だろうか?汗だろうか?そんなことを考える間も無く、化け物は私の頭へと牙を向けた
(あぁ……死んじゃうんだなぁ、私……)
走馬灯がパラパラ漫画みたいに頭に流れだし、私の脳内を勝手に巡りだす、どうでもいいことだけが頭に浮かんではシャボン玉みたいに消えていく。
「ヒヒヒ……アーンッ!」
化け物が口を開いたその時、私は英雄を目にする……
「時雨斬り!」
たった5文字の言葉と可憐な少女が繰り出した一撃は、私の命を狙っていた化け物の首を簡単に落とした。
「Ψマンα系E-167、P.G.W.吉立川支部所属ミトラによって撃破しました。被害者に怪我なし、迎えをお願いします。」
Ψ?α?ミトラ?
聞いたこともない言葉がバシバシと頭を揺らがせる、何のことかわからず戸惑っていると
「怖かったわね。でももう大丈夫よ、ヒーローである私が来たから。」
可憐な私と同年代の少女は言い慣れたであろう台詞を、失禁した事に気付き恥じらい始めている私の赤面した顔に向かって放った。
ミストと名乗る少女は仮面を被り、見たこともないスーツを着ている。
そこまで見たところで、私は初めてこの少女がニュースによく出てくる英雄だということに気がついた。
ピアーン!ピアーン!ピアーン!
少女のポケットからけたたましい音が鳴る、警戒をしなければ鳴らない音というよりは心地よい音(?)だった。
「あなた…もしかして、自分が英雄なのに気づいていないの……?」
少女は私に問い掛ける。
私がヒーロー?そんなわけない、何故ならXエネルギーなんて摂取しているはずがないからだ……
自分の頭が拒否を続けていると、P.G.W.とフロント部分に描かれた車が私と少女の前に止まった。
彼女に肩を貸してもらい、車に乗り込むと同時に私は疲れの為か意識を失った……
次回第2話
水のヒーロー「ミトラ」
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