影
ホラー作品です。
苦手な方は、ご遠慮お願いします。
8月14日
時刻18:45
主人公とA子は、A子の祖母に駅まで送らる。
二人は、電車が到着するまで待合室で待つ。
A子は、スマホを見ていた。A子は、落ち込んで話す。
A子「さっき、C子から通知がきたの。」
主人公「内容は?」
A子「まだ、B男くんが見つからない…。」
B男「…。」
A子「見つかるよね?」
B男「嗚呼。B男は生きている。」
A子「そうだよね。」
電車が到着。二人は、電車に乗車し、目的地に向かう。
時刻20:20
電車は、次の駅を通過。主人公は、一瞬、駅のホームに、C子がいた気がする。
主人公は、A子に話しかける。
主人公「一瞬、C子がいた気がする。」
A子「えっ。本当?私は、見てない。」
主人公「気のせいか。」
主人公達は、目的地に到着。
時刻21:05
主人公達は、改札口を出る。駅の外で、主人公のスマホに、電話の着信歴に気づく。電話をかける。
主人公「もしもし。」
B男の父「やっと繋がった。実は、C子さんが、いなくなった。」
主人公は、突然のことで焦る。
主人公「いなくなったって、いつですか。」
B男の父「母さんが言うには、午後8時半すぎに気がついた。」
主人公「…」
B男の父「今、母さんにかわる。」
B男の祖母「もしもし。」
主人公「はい。」
B男の祖母は、泣きながら話す。
B男の祖母「ごめんなさい。C子ちゃんを見失った。今、こっちでC子ちゃんを探している。」
主人公「…。」
B男の祖母「実は、家の前に女性がいたの。昔、妹がいなくなる前に、その女性と似ている人を見たの。」
主人公「本当ですか。」
B男の祖母「ええ。だから…。貴方も危ない。」
B男の父親にかわる。
B男の父「こっちでC子さんを探す。もし、息子とC子さんが見つけたら、連絡してくれ。こっちも見つけたら、連絡する。」
主人公「わかりました。」
電話が切れた。
主人公は、A子に先程の電話内容を伝える。
先程、C子を見かけた駅に、主人公は、向かおうとする。
A子は、主人公の腕を引っ張り、止める。A子が、代わりに向かうと言い出す。A子は、主人公に対し、目的地に向かうよう指示する。
主人公は、合意する。
A子は、バックから写真を取り出し、主人公に渡す。
主人公「本当にいいのか。」
A子「うん。早く行って。」
主人公「連絡してくれ。」
A子「了承。」
二人は、各々の目的地に向かう。
時刻21:35
A子は、主人公がC子を見かけた駅にいた。A子は、涙をこぼしながら探す。けれど、C子の姿は見つからない。
A子は、女性用のトイレに入る。トイレの個室のドアが、閉まっている事に、A子は気づく。A子は、ドアをノックするが、返事がない。
トイレを立ち去ろうとA子は、出口に向かう。鏡の中にC子が映る。A子は、立ち止まる。
A子「C子!」
C子は、ジェスチャーをする。C子は、A子に走るように促す。
トイレの個室の扉が開く。A子の背後に、蒸気機関車に現れた女性がいる。
A子は、走り出す。女性は、A子を追いかける。
A子は、改札口を出る。駅の側にタクシーが停まっている。
タクシーの後部座席のドアが開く。
A子は、タクシーに乗り、シートベルトを締める。タクシーのドアが閉まる。A子は目的地をタクシードライバーに伝える。タクシーが動く。
A子は、外の様子をみる。女性の姿は見あたらない。A子は、主人公に電話をする。
同時刻
主人公は、実家にいた。主人公は、和室に入る。曽祖父は、読書している。
曽祖父「どうした?」
主人公「話がある。」
主人公の真剣な顔で、曽祖父は本を閉じて、卓袱台に置く。
曽祖父「要件は何だ?」
主人公は、一枚の写真を取り出し、曽祖父に見せる。
主人公「この男性を知っているか。」
曽祖父は、写真をとり、懐かしいそうな表情をする。
曽祖父「嗚呼。」
主人公「この男性について知りたい。」
曽祖父は、口を開く。
曽祖父「これは、自分だ。」
主人公は、目を見開く。曽祖父は話を進める。
曽祖父「懐かしい。これをどうした?」
主人公「知り合いに借りた。」
曽祖父「…。」
曽祖父は、写真を見つめ涙をこぼす。
主人公「何故、Eの元に帰らなかった?」
曽祖父は、驚く。
曽祖父「何故、Eの事を知っている!?」
主人公は、今までの経緯を説明する。曽祖父が、理解するのに時間がかかった。
主人公のスマホに、A子から電話がかかる。
A子は、息切れしながらも、主人公の元に向かっていることを伝える。電話が切れる。
主人公は曽祖父に質問をする。
主人公「改めてきく。何故、Eの元に帰らなかった?」
曽祖父「記憶喪失していた。」
主人公「記憶喪失?」
曽祖父「仕事中に、頭に物が落ちた。気づけば、病院にいた。記憶を取り戻すのに、2年経過した。すぐ、Eと娘に会いに行った。しかし、妻子は、この世を去っていた。」
主人公「…。」
主人公「何故、親戚に会わなかった?」
曽祖父「親戚は、転居されて会えなかった。」
主人公「今日、親戚に会った。」
主人公は、友達の祖母の事を話す。
曽祖父「そうか。また、会いたい。」
主人公「何故、曾祖母と再結婚したのか。」
曽祖父「縁があって、親方の娘さんと結婚した。」
主人公は、目的地が何故ここなのか、腑に落ちた。
時刻22:08
A子が、主人公の自宅に到着。A子と主人公は、お互いの情報を交換する。
主人公の姉が、A子を空いている部屋に案内し、一日が終わる。
読んでいただきありがとうございます。
次回も、宜しくお願いします。