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幻の駅を巡回。  作者: 湯本響
2/7

2020

ホラー作品です。


 

 時刻07:00

 朝。アラームの音で、主人公は、目を覚まし、目覚まし時計を止めた。

 B男はまだ、ベッドで寝ている。

 主人公は、カーテンを開けて、B男を起こそうと体をする。


主人公「起きろ朝だぞ。」

B男「うーん。あと、5分で起きる。」


 B男は寝返りをし、二度寝をした。


 主人公は、着替えてリビングに向う。

 既に、B男の家族とA子とC子が起きていた。

 A子とC子は、台所で朝食の用意している。


B男の家族達「おはよう。」

主人公「おはようございます。」


A子・C子「おはよう。」

主人公「おはよう。」


C子「皿を用意してくれない?」

主人公「わかった。」


 主人公は皿と箸を用意する。

 主人公達は、テーブルに食事を置いて、皆で朝食する。

 しばらくして、B男が、リビングに入り、主人公のとなりに座った。


B男「おはよう。」

主人公「おはよう。」


 A子は、おわんを取り出し、味噌汁をよそって、B男に手渡す。


B男「美味しそうだな。」

主人公「A子とC子が作った。」

B男「へぇ。いただきます。」


 B男は、味噌汁をふぅふぅして、一口飲む。


B男「美味しい。」

A子「ありがとう。」

C子「当然よ。」

B男の祖母「二人ともいいお嫁さんになるね。」

A子・C子「ありがとうございます。」

B男の父「どうだ。嫁に来ないか。」


 A子とC子は笑って誤魔化ごまかした。


B男「親父、止めてくれ。二人とも困ってる。」


 B男は、あせる。

 食事中、皆で、B男の話で、楽しく会話が弾む。


 朝食を済ませた主人公、A子、C子は身支度みじたくを整え、B男の車に乗り込む。



 時刻10:32

主人公達は、昨日の件もあり、相談した結果、駅員がいる有人駅にした。

 三人は、B男と別れ、電車に乗車した。

 主人公はあたりを見回した。例の女性は、いなかった。主人公は、安堵あんどする。


C子「ほら、立ってないで座ろう。」


 C子は、主人公のそでを引っ張り、空いている席に座る。


 主人公達は、乗り継ぎをして、特急の指定席を購入。

三人は、新幹線が到着する間、ファミレスで、食事をする。



 時刻15:05

 新幹線が到着し、乗車する。三人は、向かい合いながら、お盆の予定や世間話をする。



時刻18:32

最終駅に到着。


C子「私はここで別れるね。」

主人公「大丈夫かよ。」

C子「大丈夫。心配屋さんだね。」

A子「後で、連絡をしてね。」

C子「OK.」


 C子は帰る方向が別の為、ここで別れる。C子は手を振る。

 主人公とA子は、同じ方向の為、一緒に乗り継ぎする。



 時刻20:20

 二人は各駅停車に乗っている。主人公達は、長時間の移動により、疲れている。

 この時間帯、普段は人が多いのに、主人公達しかいない。それがかえって、主人公は、うつらうつらとする。


A子「ねえ。」

主人公「なんだ。」

A子「前の駅で見かけた人が、次の駅にいる。」

主人公「?」


 A子が指を指す。

 主人公はA子の指した方を見る。そこには、例の女性が次の電車で待っている。主人公は、背筋が凍る。

 電車は、駅に停車され、扉が開く。

 女性は、主人公の乗っている同じ車両に入る。扉が閉まる。

主人公の二人の前に、女性が立つ。女性の手には、電車の模型が握っている。女性は、二人に、小声で話しかける。

 主人公には、彼女が何を言っているのか、わからなかった。

 女性は、主人公の前に、手を突き出した。


A子「貰って。」

主人公「!?」

A子「早く。」


 主人公は、A子の言われるままに、電車の模型もけいを受け取る。

受け取る際に、女性の手に触れる。氷を触っている感じがする。

模型は、蒸気機関車の玩具おもちゃだった。


 女性は、また小声で話した。


女性「探して…。今年の…までに。…。」


 主人公が聴き取れたのは、「探して」と「今年」ぐらいだった。

 女性を目をそらけ、主人公とA子は、お互いの顔を見る。

 A子の顔がこわばるのがわかる。

 主人公は、女性の方を見ると、一瞬にして女性が居ない。辺りを見ても居ない。


主人公「何だっただろう。」

A子「女の人が言っていた。」

主人公「何って言ってた?」

A子「今年のお盆までにそれと同じ、本物の列車を探すこと。」


 主人公は、スマホで検索した。『お盆』を検索する。

検索結果、『8月13日木曜日〜8月15日土曜日』と表示する。


主人公「つまり、2020年のお盆8月13日〜15日までに、模型と同じ列車を探せばいいのか。何の為に?」

A子「わからない。ただ…。」


 A子は、口を閉ざす。


主人公「何だ?」


 A子は、大きく息を吸った。


A子「消えるの。私以外の三人が…」

主人公「ハァ!?。何故なぜだ?」

A子「三人は、昨日、跡地にあった車両の扉を開けようとした。」

主人公「?」

A子「お盆が始まって、1日過ぎることに…。B男くん、C子、主人公くんの順で、消える…。昨日、三人が、開けようとした順に…。」


 主人公は、空いた口がふさがらない。

 暫くして、主人公はA子の声が聞こえた。目の前にいるA子ではなく、別のところから聞こえる。



 時刻20:42

 A子は、眠っている主人公を起こす。主人公は、目を覚ます。


A子「やっと、目を覚ましてくれた。」

主人公「寝ていた。起こしてくれて、ありがとう。」

A子「どういたしまして。すごい汗だよ。」


 主人公は汗をかいていた。

 A子はハンカチを取り出し、主人公のひたいの汗を拭きながら話す。


A子「悪い夢を見たの?」

主人公「ちょとな。」

A子「私は、次の駅で降りるから。」

主人公「夜は遅い。送ろうか。」

A子「大丈夫。平気だよ。」

主人公「わかった。後で、連絡をしてくれ。」

A子「わかった。」


 A子の最寄り駅に到着。A子はここで降り、手を振る。

 主人公も、手を振り、扉が閉まる。


 主人公は、女性から受け取った模型を思い出し、探す。

 しかし、無かった。主人公は、夢だと思い。安堵の吐息をもらす。



 時刻21:35

 主人公は、無事に帰宅した。主人公は、仲間達と連絡をとり、無事に帰れたことを確認。 

 主人公は、帰り道で、買ってきたコンビニの弁当を食べ、シャワーで汗を流し、歯を磨いて、ベッドの上で休んだ。


読んでいただきありがとうございます。

引き継ぎ。よろしくお願いします。

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