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プロローグ

寒い。

少しずつ苦しくなっていく意識の中で、それだけが俺の頭を支配する。

無理もない。

なにせ俺は、先程からずっと真冬の川に全身浸かってしまっているのだから。

先程から川の流れに逆らい続けていた手足も、今は僅かにしか動かない。

せめて、溺れてしまった弟が陸に上がれたか、確認しないと。

そう思い、腕に力をこめようとしたのだがうまくいかない。

体に充分な酸素が行き届かないせいでかすむ視界の中、俺は最後にこう誓った。





___来世では絶対、川には近寄らない。





マイペースに投稿してくと思いますがよろしくお願いします!




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