第97話 人おとりの準備をしよう
「わたくしの名前は、ジーン・ディードリーと申しますわ」
彼女は、名乗るとこれまでの事の顛末を話し始めた。
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どうやら、親同士で決めた許嫁だった姉の婚約者を寝取ったと思われて、
呪いをかけられたっていう話だった。
しかも、カエルの呪いを解くには、
嫌悪の呪いがついたローブを着た状態で、
他人がカエルに対して、感謝の涙を流すことで、
解呪されるという条件らしい。
考えれば考えるほど、恐ろしい内容だと思う。。
これまで、経験している中で、
嫌悪をしている状態で、人との好意的なコミニュケーションを図ることはできない。
仮に耐性を持ってる人がいたとしても、カエルが好きな女性がどのくらいいるのかって話で、
しかも、感謝されて、涙をながしてもらうシチュエーションなんて、あるんだろうか。
天文学的な確立に思える。
彼女は心底感謝しているが、
この場にいる全員は、理解できる範疇をこえているだろう。
僕もできないし。
その場は、みんな、納得したていにし、
考えないこととした。
それよりも、今後について、話をしだした。
一応の決着がつくころには、お昼をまわっており、
厨房は、下ごしらえのためにあつまったシェフがぞろぞろと集まってきた。
キャロットさんの指示の元、お昼御飯が提供された。
流石は、超一流店。
お昼も、下ごしらえ前なのに、立派なものが数品出てきた。
流石にお昼前だったためか、キャロットさんは、お酒を3杯くらいでやめてた。
出かけるにも、素っ裸はまずいってことで、
服は、胸以外のシルエットが似てるってことで
キャロットさんの服をかりることで、決着した。
流石に、胸部分は大分余裕がある、まぁ、リイナよりはあるんだが。
その後、冒険者ギルドに向かうことになった。
以前に冒険者登録をしていたことがあるってことだったから、
魔法のバックと登録証の再発行などを
ムラサキさん経由で行った。
もし、ムラサキさんがいなければ、
大混雑の中、説明して納得してもらってって考えると、
幸運であったと思う。
装備品などの不足な品を、商店で買えたのは、
ミカンちゃんが一緒にいたからだと思う。
きっと高額な値段になっていただろうが、
全て教会もちは、助かった。
最後に、服屋など生活用品を
キャロットさんと回ることで、
コネで、すぐに調整できた。
明日には、受け取れるみたいだ。
思った以上に、
ジーンの準備がかかり、
ホテルに戻ることになった。
想像以上に遅くなったことの話を
キャロットさんから、クロムさんに説明を行った。
不足な分や、言い回しなどが適格な説明のためか、
すんなり、クロムさんは、理解していった。
僕やリイナじゃ無理だったと思う。
そして、
お風呂にはいっていないことで、
みんなで、大浴場に向かうことになったみたいだが、
僕は、外で留守番だ、
なぜだろう、
この件だけは、納得がいかない、僕がバジリスクを倒したのに!
石化になってまで、僕がバジリスクを倒したのに!!!




