第91話 服を着ての遊泳は疲れることをしろう
僕は、音の先をみた。
それは、石になったカエルだった。
普段フードの中にいたカエルが、
僕と、蛇の間に飛び出してくれたことで、
僕が石化されなかったのだろう。
蛇は、あわてず再度目を光らせ始めた。
僕は、覆い被さっている状態のまま、
一緒に奥へ転がり、
ムラサキさんと共に、橋の下に落ちた。
1メートルしたは、海面であり、
僕はつかんでいたムラサキさんを、
抱えたまま、後ろ向きに泳いで行った。
〈ヒビキ、大丈夫?
蛇は、あなたたちを見失ったみたいで、探してるわ。
とりあえず、今は、静かにしていれば、大丈夫〉
どうやら、一難は去ったようだ。
しばらく、後ろ向きに泳いでいたが、
気が付くと、真上で、しゅるると音がした。
僕らの上には、橋があり、
橋の上には、巨大蛇がいた。
また、心から、恐怖を味わったが、
泳ぐのをやめて、杭にしばらくじっとしていると、蛇は行ってしまった。
〈はぁ、びっくりした〉
〈あまりに、蛇が近くにいるから、わたしも静かにしちゃった〉
〈声にださずに、会話できるんだから、事前に教えてよ〉
僕は、抗議した。
〈ごめんね。ところで、ムラサキさんは、どう?〉
〈まだ、気持ちよさそうに寝てるよ、
とりあえず、今、目が覚めたら、パニックになるだろうから、
寝ててくれた方が助かるよ〉
〈そうかもね。蛇は大分向こうにいったから、しばらく大丈夫よ〉
〈はぁ、よかった。
そろそろ、泳ぐの限界なんだけど、あがりやすそうなとこない?〉
〈その30メートルほど先に階段があるけど・・・〉
〈わかった、向かってみる。〉
僕は、くい気味に返事をすると、話をしていた階段に向かって。
一心不乱に泳いだ。
階段をあがると、
そこは、サバンナさんが行ってはいけないといっていた、
火薬樽ある道の奥だった。
まさか、上がったところがここだなんて、
最高級についていないのかもしれない。
遠目からみていると、
サバンナさんがいる検問所の方に向かっていた蛇が、
こちらに向きをかえてた。
奥の柵は、すぐに蛇に石にされたか思うと、
直ぐに押し倒された。
巨大蛇は、迷わずにこちら、火薬樽の近くまでやってきた。
火薬樽で、吹き飛ばせれば、倒せるかもしれない。
そう思った僕は、何度も
火玉を火薬樽に打つが、
樽は、火の耐性があるのか、当たるごとに消えてしまい、
火がつく様子はなかった。
10回目を超えたときには、
蛇は火薬樽を通過し、間もなく僕らの目の前にきた。
僕が今までで一番長く時間を感じた。




