第82話 検問所の仕事を追加しよう
「検問所は何をやるこころなの?品物のチェック」
「そういえば、説明してませんでしたね。
貿易品の荷物の一時受け入れと、
入場と退場のチェックです。
まぁ、問題ごとがあったときの対応もありますが・・・」
ミカンちゃんは、
サバンナさんに会釈を行い歩きながら説明をし始めた。
「貿易船からきた荷物は、
そこにおくんだよ」
サバンナさんが、
検問所からはなれ、一緒に歩きながら
説明を追加した。
「誰受けの荷物か、確認して記録して、
その店の人がきたら、渡すのさ。
といっても、取りに来るのは、人通りが少なくなった、
深夜とかだから、私たちは、遅くまで、いなくちゃいけない。」
「それをずっとやるのは、大変ですね」
僕は、なんとなく話にのった。
「活躍の時は、貿易船がきた時期だけだから、年に2回しかないし、楽なもんさ。」
それ以外は、お休みなのかな。
話を広げる必要はないよね。
「向こうに、次回祭りで使う花火用の火薬があるけど、
危険だから、近づかないようにね」
奥の方に、ぽつんと樽がみっつほど、おかれていた。
「そんなに多くないんですね?」
「一気には、運ばないのさ。
何度かに分けて、運ぶことになってる。
それでも、あの一角を吹き飛ばすことはできるし、
近くで爆発したら、木端微塵だからね」
樽の近くには、大きな柱があり、危険と書かれた大きな看板が張り付けられていた。
「海で囲まれてますし、
こちらから、行くには柵をのりこえなきゃいけないですしね
簡単にはいけませんね。
連れていきませんけどね」
ミカンちゃんが、手を振りながら、
サバンナさんに返答した。
「では、サバンナさん、ムラサキがきたら、
お願いします」
離れ際に、頭をさげて、お願いしてる。
「わかってるよ、何度もいわなくても任しときな」
彼女は、振り返り、
検問所に戻って行った。




