第73話 待遇をきいてみよう
「はい、わたし、がんばります!!」
決意をあらわに、頑張る宣言をしてる。
完全に掌握されてる気がする。
「泊るところは
街一番のオリエンタルホテルのVIPルームを
紹介してきない
支配人に、私のバッチを見せて、苦情は、私までっていえば、
有無を言わずに泊まれると思うわ。〉
「もう、埋まってるんではナイデショウカ」
頭がパニックになってるためか、会話が変になってる。
「誰がとまってるか、だいたい見当がついてるし、
どうにでも、対応できるわ。
だから、気にしなくても問題ないわ。
食事は、どの店でもいいし、貸切にしてもらいなさい。
苦情もでるとは思うけど、
私やオリビア様の名前をだせば、大抵どうにでも解決できるわ。」
そういうと、
クロムはバックから、大量の金貨をとりだした。
「好きなだけ、これを使っていいわ、無くなったら、
また、言ってきなさい。
買えないような高額な品物は、清流教会の名で買っていいから、
あとで、申告しなさい。
しないと、メイさんに怒られますからね。〉
〈ワカリマシタ〉
もはや、理解の領域をこえているようで
機械のような返答をしてる。
ミカンさんは、受け取った金貨をバックにしまってる。
ちょっと、心配だ。
「心配ね、
いい迷惑だけはかけちゃ駄目よ。
トラブルがおきたら、あなたが犠牲になっても、
リイナ様をお助けするのよ」
「ハイ、ワカリマシタ」
あれは、わかってないな。
「ヒビキ様、ちょっと心配なところがありますが、
根はいいこですので、優しく見守って下さい」
彼女は、僕の耳元で、呟いた。
「ハイ!!」
初めての体験に、うわずった声で答えた。
おもわず、ドキドキしちゃった。
美人さんが、耳元で呟かれることなんて、この先もきっとないもんね。
「最後に、リイナ様から、一時も離れては、駄目ですよ。
ホテルでも、床で寝なさい。
お風呂も、背中を流してさしあげなさい・
「ワカリマシタ」
さっきから、うわのそらだが、大丈夫だろうか。
それにしても、一緒、うふふ。
「判ってると思うけど、
お風呂は禁止だからね」
僕の願望は、クロムさんには、伝えられなかった。




