第64話 魔法のバックを知ってみよう
ムラサキさんに、町の話を教えてもらった。
このハインテは、陸上で生活する人達用と、
貿易でやってきた人達用で別れているとのことだ。
二つの都市は、港づたいで繋がっており、
海側での、検問が行われるみたい。
貿易の人が入るには、島民証が必要とのことで、
学校で学ぶ授業と同等の試験を合格すると、、
島民証と魔法のバックが渡されるだって。
島民証は、冒険者カードと同一の扱いの為、
冒険者ギルドでの発行や、
検問所での発行を行っている。
この大陸にいる人たちは、基本的には、学校を通ってる人が大半だから、
冒険者カードと魔法のバックを持ってる。
稀にに、持っていない人もいて、その人のために、冒険者ギルドでも、発行してるとのこと。
なくしたとしても、本人の契約を行っているから、
同じ冒険者カードが発行できるみたい。
魔法のバックは、もっと凄くて、
契約者でしか、出し入れできないし、
なくした場合は、新しく契約したバックで以前に格納したアイテムを取り出せるみたい。
しかも、複数所持することも可能で、複数のバックから、取り出すことも入れることもできるみたい。
本人が亡くなった場合は、
ギルドや教会で、契約を解除することで、入ってたすべてのものを取り出すことが可能とのこと。
年間に数件はギルドや教会にもちこまれて、財源になってるんだって、
秘密だけどって言ってた。
入り口が大きくないと、でっかい物は入れられないから、どうするんだろうと思ってたけど、
大きいバックで契約すればいいのかな。
なんとなく、商売のやり方がわかった。
契約解除のやり方が広まったら、魔法のバック狩りとかあるのかな。
又は、不正ギルドが、財源のために魔法のバックを集めたりしてるんだろうか、
こわいこわい、考えないようにしなきゃ。
とりあえず、
冒険者カードは、リイナがバックに保管してたから、
問題ないし、水上の都市のほうが、人が少ないから、
泊りやすいってことだから、
あとで、向かえばいいかな。
教会の場所は、
ギルドをでて、町の中心に向かうと、そこには、大きなひときわ目立つ噴水がある。
そこを、右、山(陸)側に向かっていくと、ひときわ大きな建物が教会。
左、海側にむかうと、検問所があるとのこと。
〈大体の行きたいところの地形も判ったし、
あとは、ムラサキさんにお礼をいって、
教会に行こうか?〉
口をはさまずに、聞いていたリイナに
相談した
〈そうね、教会で得られることは、
ないかもしれないけど、
行ってみてもいいかもしれないわね〉
確かに、後は、聖都にいくしかないのかもしれない。
「ムラサキさん、ありがとう。だいたいわかったよ。
この後、教会に向かってみることにするよ。」
「教会は、さっき教えたとおりです。混雑してますけど、そっちの方が道が簡単ですから」
「ところで、ムラサキさん、どうして声をかけてくれたんです?」
ムラサキさんは、笑いながら答えてくれた。
「だって、フードのいたカエルさんがこちらをじっと見つめるんですもの。
そんな冒険者みたことないですし、
カエルさん好きの私としては、
ここは、やさしくしなきゃと思いまして」
今まで、いろいろ話てくれていたが、
今が一番、嬉しそうに会話をしてくれた。




