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僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第一部 呪いをとくのは簡単だ
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第58話 明日の予定を確認してみよう

リイナの足取りは軽く、

想定していたよりも

早いスピードで町に向かっていった。

下りということもあり、そんなに体力を使わないのかもしれない。


どのくらいの距離まで進んだか、判断できないが、

高台から、見下ろせたときから換算すると、半分くらいの距離まで、

進めているようだ。


〈思ったより、順調に先に進めてるね〉

〈そうね、意外といいペースでいけてるわね。〉

〈歩くほどに、元気がでてくる気がするよ〉

回復反転の影響がここにもあるのかな。


〈じゃ、今日は、この辺で野宿にして、食事でもする?〉

〈それがいいかもしれないわね、

今は、夕日がでてるから、いいけど。

間もなく真っ暗になりそうだしね。


それにしても、夕日が綺麗ね〉

うっとりと、夕日をみる彼女に、

うっかり、〈きみの・・・〉と言いそうになり、

〈いわせねぇよ〉って声も聞こえてきそうだ。


〈なに、わたしに魅入っちゃた?〉

いたずらっぽい顔をしながら、

彼女は、そういった。

〈そんなことあるわけないよ、

今日のご飯は、何にするの?〉

僕は、せいいっぱい平静を装いながら、

そう答えた。


〈そうね、出店でかったサラダに、

おばちゃんから買ったおっきな白パン。

ラム肉にしようかしら、

白パンは、食べられる量だけちぎったら、

しまうから、明日、食べるのよ〉

途中、お母さんのような口調に

聞こえたのは、気のせいろうか。


そういって、彼女は、

火釜の準備を行い、

ラムを焼き始める。


弱火の為か火の入りが悪いが、時間をかけることで、ようやく、いい感じに火がとおってきている。

〈水上都市についたら、

どこに行ったほうがいいのかな〉

明日のことを聞いてみた。

彼女は、まだ、肉の焼き具合をみながら、

〈まずは、教会だと思うわ。

困ったことがあれば、そこで相談するのが、一番ね。〉

今回は、最初に村でつまづいたりもしたが、

最後は、なんとかなった。

他に呪いの相談もできるだろうし、

何か体についても判るかもしれない。

〈もう一つ行く場所があるとしたら、

冒険者ギルドね。

村には、歩いたところには、見えなかったから、

教会が兼任でやってたのかもしれないわね。

小さいところだと、そういったことがあるみたい。〉

肉が焼け終わったようで、

火から、肉を遠ざけていた。

〈いただきます〉

〈いただいてください〉

彼女は、大胆に肉にかじりつつ、

パンにかじりついてた。


ワイルドだな、

僕は、そう思いながら、

夕日がおちた、星空を眺めていた。


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