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僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第一部 呪いをとくのは簡単だ
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第54話 買い出しにいってみよう

〈リイナ、どれだけ、買おうとおもってるの?〉

〈そうね、お昼は、さっき食べたから、いらないから、

夜、明日の朝と昼。何かあった時のために、別に一食ってとこかしら。

お昼ぬいて、小腹が空いた時用に、

何か買ってもいいわね〉

そういえば、買い物をみるのは

初めてだ、ちょっと楽しみだな。


「そこの店で果物売ってるにゃ。

さっき、リンゴをたべれなかったから、

リンゴがほしいにゃ。」

キャロさんは、指をさしながら、

リイナにお願いしていた。


「あ、じゃ、リンゴ一個と、

こっちのブドウ 一房もいただけますか」

「あいよ、

キャロに、つかまって、冒険者さんも、災難だね。

あの子は、食べる専門で、買わなくてねぇ」

しゃべりながら、バックから、リンゴとぶどうを差し出して、

リイナに差し出した。

「合わせて、銅貨6枚でいいよ」

「あ、はい。どうぞ」

リンゴとブドウをバックにしまったと思ったら、

バックから、銅貨をとりだして、おばちゃんに渡した


なるほど、

バックにお金をイメージして、渡すのか。

商品は、バックにあって、

店のまえにあるのが見本なのね。


これで、僕も買い物ができるにゃ。

ちょっと、キャロさんのいいまわしが、うつってきたのにゃ。


それにしても、昨日あんだけ、苦労したのに、今日は楽勝だ。


少し先に進むと

パン屋が幾つか並んでいる。

「こっちのパンやさんのほうがおすすめにゃ」

そういって、隣の店主に悪びれもなく、パン屋を進めてきた。

あの発言をするキャロさんは、すごいな。

店の店主に睨まれてる。


「そんなことは、ないのよ、

キャロちゃんに、たまにあげてるから、

そう思われてだけだから。」

お店のお姉さんが、困った表情をしながら、

となりのパン屋さんに、気をつかってる。


「二つづつ、お勧めのパンを頂けますか?」

リイナは、気を使ったのか、両方の店主にパンを要求してくれている。

「まいど、おねえちゃん、悪いね。

味は、保証するよ、

キャロには悪いが、うちのは、隣より、

大きいからね、わけづらいんだよ。

今度、キャロ用に作っといてあげるから、

うちもお勧めてくれよ」

そういって、おばちゃんは、

こぶし大3つくらいありそうな白パンを

二つ手渡した。

「二つで、銅貨8枚だけど、

なんだか、おまけで買ってもらったみたいだから、

4枚でいいわ」

僕には、値段が判らないけど、

大分お買い得なんだろう。

「あ、ありがとうございます」

そういって、リイナは、銅貨を手渡した。

「おばちゃんが、4枚だと、

私の小ぶりなので、4枚って言いづらいわ、

銅貨3枚で、どう?」

お姉さんは、こぶし大の黒パンを、

二つ、リイナに手渡した。

「いえ、十分です、ありがとうございます」

お姉さんにお金を支払い、

その場を感謝の言葉を述べながら、

歩き出す。

「大分、お得になったにゃ。

よかったのにゃ」

キャロさんんは、嬉しそうだが、

リイナは、苦笑いを浮かべていた。


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