第53話 学校を出てバザーに出発してみよう
猫を抱えながら、門までやってきたら、
流石にシャルルさんが止めにはいった。
「キャロさん、勝手について行っては駄目ですよ。
あなたには、子供たちを送り返す仕事が残ってるでしょ。」
シャルルさんが、諭すようにいった。
猫人に戻った、キャロさんは、リイナに肩に手をかけた。
「いいではにゃいか。
子供の送り迎えは、シャルルに任せるのにゃ」
「あんな魔物がでてくるようなところに、わたしでは、役不足です。
それに、子供たちは、いうことをききませんし・・・」
そのあと、小声でぶつくさ言っていたが、
拾えるほどのボリュームではなかった。
「しかたないにゃぁ。
村を出るまでは、一緒にいるのにゃ。
お昼ご飯までには、もどるにゃ。準備はよろしくにゃ。」
リイナの両肩に手をおき、
村の真ん中に向けて押しながら歩き始めた。
「シャルルさん、お世話になりましたー。
ちょっ、ちょっと、押しすぎですね、キャロさん」
「早く、バザーにいこうにゃ♪」
何かを思い出したのか、楽しげに、キャロさんは、
リイナを押しながら、進んでいる。
「まったく、変なもの買わされなければいいけど・・」
シャルルさんは、呟きながら、宿舎にもどっていった。
しばらく商店を進むと、
昨日むげに断られまくった、
バザーが視えてきた。
昨日と若干店が変わってるようだが、
八割以上は、同じ店だ。
商品の内容も、変わっていないように見えるが、
野菜などの生鮮ものは、変わってるのかもしれない。
「出発するにあたり、
食べ物が必要なのにゃ。
魚や肉は、あっちなのにゃ。
あっちには、携帯できそうな食べ物や、
食べ物の出店は、向こうの角にあるにゃ」
キャロさんは、親切に教えてくれる。
買ってもらうきなんだろうか、
伺いはしれない。




